カズレーザー 脂肪燃焼、免疫力UP、動脈硬化予防…種類と食べ方次第で健康効果の変わるキノコの奥深い世界とは
2024.8.29 08:45カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が27日に放送された。今回は『超・回復食材SP』と題して、私たちの体がこの夏に受けたダメージを回復させる食材やそのおすすめの食べ方を専門家たちが解説。『キノコの効能を引き出し夏のダメージを超回復できる調理法』という講義では、東京農業大学学長が身近な食材・キノコが持つ健康効果を最大限に引き出す調理法を明かした。
東京農業大学の学長、江口文陽氏は、食卓でおなじみのキノコでも、その食べ方次第で健康への効果が変わると指摘。夏のダメージを超回復できるキノコと、そのおすすめの食べ方を紹介した。
まず脂肪燃焼に効果のあるキノコとして挙げたエノキタケには、脂肪燃焼成分があるというが、その食べ方を間違うと効能を十分に得られないのだとか。エノキタケの特有成分・エノキタケリノール酸は脂肪燃焼成分があるものの、その吸収を妨げる細胞壁に覆われているという。江口氏は、成分をしっかりと摂取するためには最低20回以上かむことを推奨した。
続いて免疫力アップ成分を多く含むキノコとしてマイタケを紹介。マイタケに含まれる特有成分・MDフラクションにはがんを抑制する効果があるのだとか。免疫細胞の一種である樹状細胞がMDフラクションを吸収すると、外敵を攻撃するNK細胞を活性化、さらに、抗体を作るB細胞も活性化し、それら2つの効果により免疫力が上がるという。MDフラクションは水溶性のため、マイタケをしっかり煮て、成分が出た煮汁を使った料理で摂取するのが効果的とのこと。天ぷらなど煮出さない調理の場合は、熱により成分は出やすい状態になっているので、しっかりかんで口の中で成分を出すことを推奨した。
最後に、血液をサラサラにする効果を持つとして江口氏が紹介したのは、シイタケ。シイタケの特有成分『エリタデニン』には血中コレステロール値を下げる効果があり、それが動脈硬化の予防につながり、その結果、長寿につながるとした。これは動物実験、およびヒトでの研究でも効果が出たのだという。
エリタデニンを効率よく吸収する方法として紹介されたのは、干しシイタケの戻し汁で作る炊き込みご飯。特に夏場は血管の水分量が低下し、脳梗塞などの発症リスクが高まるため、水分とあわせて血管ダメージを回復させるシイタケを摂取することが望ましいという。エリタデニンの効果を最大限吸収するには、炊く際の水分として戻し汁を使うことがポイントとのこと。
まだまだ謎に包まれるキノコの生態について余すことなく解説した江口氏の講義を受けて、カズレーザーは20世紀を代表する作曲家で、キノコ研究にも取り組んだジョン・ケージを紹介。「(ケージは)辞書で”music”(音楽)の前に、”mashroom”(キノコ)って単語があったからキノコを好きになった」と語り、「本当に頭よかったりすごかったりする人ってキノコに魅せられるらしい」「(キノコは)奥深い魅力、人間を惹きつけるものがあるんだろうって思いましたね」と総括した。
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