アニメ『多数欠』主人公・実篤にはゲームの根幹に関わる“秘密”が!?『父親』『杉並区』『交通事故』…全てがつながっていく──

2024.8.29 16:45

毎週火曜 深夜25時59分より日本テレビにて放送中のアニメ『多数欠』(BS日テレ、RAB青森放送他にて順次放送)。ある日突然、“多数派”が死亡してしまうという過酷な頭脳戦ゲーム“多数欠”に巻き込まれてしまった少年少女たちの戦いを描く本作。8月20日放送の#06「集結」では、神臣(CV:三上枝織)や相馬隼人(CV:熊谷健太郎)たち“収容所出身者”の壮絶な過去が明かされただけでなく、ついに主人公・成田実篤(CV:上村祐翔)にも焦点が当たった──。特権が取得できない理由とは? 国外にいるという“実篤の父”の狙いとは? さらには、“多数欠が杉並区から始まったワケにも関連…? これまでの点と点が、1本の線につながっていく──。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆明かされる臣の過去 収容所の“実態”とは…
実篤たちの元から、国後依恋(CV:中島由貴)が姿を消した。心配する一同だが、そこへ藤代紗綾(CV:永瀬アンナ)が建物内で見つけた“特権”の封筒を持ってくる。それを見た実篤は、自分が封筒を開封することを決意。しかし、いざ封を破ろうとすると、“エラー:特権取得不可”と表示されてしまう──。

臣はその理由を、すでに“特権”を取得済みか、何か特別な決まりに引っかかったかのどちらかだと推測。やがて、“収容所”と“特権利”について知っていることを話し始めるのだった。

特権の封筒が開封できない本当の理由とは…?

臣いわく、収容所は地下100mにある巨大施設。東京と千葉の県境に位置し、A、B、C…と、合計10のエリアに区分けされているという──。青森の田舎町で生まれ育った臣は、ある日やってきた“男たち”の誘いで、家族そろって東京へ向かうことに…。だが、目が覚めると臣の両腕は鎖につながれていた。薄暗い石壁の部屋に両親はおらず、自身と同じように拘束された人間がいるだけだった…。

どうやら収容所の“被験者”には、“足”がつかないようできるだけ地方の田舎町の、それも親類のいない孤立した世帯の人物を選別していたようだった。「言うことを聞かないと家族の命はない」と脅され続けること3年──。“実験”の中で右耳を深く傷つけられ、痛みから逃れるために“特権利”を無理矢理取得させられたのだった。……両親は、すでに亡き者にされていた。

そして2年前、収容所で発生した大規模な脱走。事態に乗じて臣も逃げ出したが、ほとんどの者は捕らえられてしまったという──。

“男たち”の誘いを臣の父は快諾 その末路はあまりに悲劇だった

臣の過去を聞いた実篤は、収容所の目的は“当たりの特権”が出るまで片っ端から被験者に開封させることだということに気づく。そして、その成功作が“皇帝”なのだと……。特権利の封筒は1人1つまでしか開けられないため、おそらく皇帝は、封筒を誰かに開けさせ、亡き者にして特権利を奪うために封筒をばらまいた。つまり、皇帝の特権は“回収権”。いくらでも特権を得ることができるのだろう。この“多数欠”も、皇帝の持つ特権を使って開催されていると実篤はにらむ。

「確証を得るためにも、もう一度あいつと会う必要がある──
 入賀 煉(CV:KENN)──…」

収容所で目を覚ました時の臣

◆相馬の後悔…篠崎との過去

実篤たちの前から姿を消した依恋は、自身の行動にため息をついていた──。「馬鹿なことしたなぁ……。けど、この広い北区でパソコン1台なんて、絶対無理でしょ……」。トボトボと街をさまよっていると、生き残っていた名も知らぬ男たちに襲われかけたが、そこへ“現化権”を持つ相馬が助けに入る。話を聞くに、相馬は何かを迷っているようだった。「なぁ、お前だったらどうする? ヒーローだと思ってた人が、悪魔に魂を売っちまったら…」

依恋を助けた相馬 現化権はカードのイラストなどを具現化させることができる

相馬は10年前、自身の不注意から家で火事を起こしてしまった。その時、当時高校生だった篠崎宗太郎(CV:森嶋秀太)が偶然通りかかり、相馬を助け出してくれたという──。

火事の原因は、もともと家族に料理を作ってあげようとした相馬の優しい心…。落ち込む相馬を、篠崎は「誰かのために何かしたいって気持ちは悪くない」と励ました。その後、名前を告げずに立ち去った篠崎。数年後、奇しくも2人は“収容所”で再会を果たす。だが、「運命があの人を変えちまった…」。すっかり人間性の変わってしまった篠崎だったが、生き残るために必死な彼を相馬は責められない…。以前、実篤たちの前に敵として立ち塞がったのも、篠崎への恩返しだと言い聞かせて、彼の手足となり動いていたためだった。

話を聞いて、依恋は相馬と行動することを決める

◆皇帝を倒す切り札? 実篤に隠されていた“力”

「実篤たちに会わせてほしい」という相馬。実は、彼はすでに“赤いパソコン”を手に入れていた。依恋が拠点に戻ると、はじめこそ警戒していた実篤たちも次第に相馬を信用することに決める。すると、そこへさらなる来訪者が……。相馬の恩人である、篠崎が姿を現すのだった。

“裏切り者”の篠崎に身構える一同

実篤たちの警戒心に反して、篠崎は須藤良平(CV:笠間淳)が亡くなったことを伝え、素直に謝罪。須藤から託されたメモの内容を一同に語りはじめた──。そこに書かれていたのは、実篤の推測と同じく“皇帝の特権は回収権であろうこと。回収するものは特権利だということ。そして、なぜ“多数欠”が杉並区から始まったのか、その理由を推測したものだった……。

須藤の結論は、“成田実篤がいたから”。彼の予想では、実篤はすでに何かしらの特権利を持っている。全ての始まりは、実篤が4歳の頃に母親と遭遇したとある交通事故──。当時の加害者は、なんと実篤の父の友人だという…。

驚きの事実を初めて知る実篤──。父親はわざと実篤たちを車で轢(ひ)かせ、その手術に乗じて実篤の腎臓を摘出…。特権利のリスクとして使うことで、実篤に何らかの特権を強制取得させたのだ。多数欠が杉並区から始まった理由──それは、特権を持つ実篤が住む地域だったから……。

実篤らに謝罪する篠崎

さらに、須藤が調べてたどり着いたのが、“群青空孤児院”。収容所から逃げた臣や相馬、篠崎が世話になった施設だった。──その施設の園長こそ、実篤たちを車で轢いた父の友人“島原雄吾”。これを聞いた実篤は、これまでの疑問が、線となって結びついていく…。

実篤の父は組織の一員だった。だが同時に、反旗を翻した人間でもあった。多少無理な方法をとってでも、実篤に何かの特権を託したのだ…。それを裏付けるように、須藤のメモには“成田実篤 切り札”とも書かれていた。実篤に託された特権があれば、皇帝を倒すことができるのか…?

アニメ『多数欠』公式HP
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画像提供:©宮川大河/COMICSMART INC./多数欠製作委員会

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