ヤバイTシャツ屋さんに単独インタビュー「5枚目にしてめっちゃ元気で若々しいアルバムが誕生」

2023.3.2 22:00

3月3日放送(24:59〜)の『バズリズム02』に出演するヤバイTシャツ屋さんに、entax取材班が独自取材を敢行。3月1日にリリースされたばかりの5thフルアルバム『Tank-top Flower for Friends』について話を聞いた。雪の中で撮影した、収録曲『ちらばれ!サマーピーポー』MV制作の裏話も披露!

■5枚目にして元気でフレッシュなアルバムができてしまった

――約2年半ぶりの新作となる5thフルアルバム『Tank-top Flower for Friends』はどんな作品に仕上がっていますか?

しばた めっちゃ元気なアルバムですよね。とにかく元気! 今回5枚目のアルバムで、5枚目といえばバンドは大体落ち着く頃なのに。

もりもと そういうイメージありますよね。ちょっとしっとりした曲を出し始めたり。

こやま 全然落ち着いてない。超元気。

しばた むしろ若返った。

こやま 悪く言うと散らかってる(笑)。良く言うと……

しばた 振り幅がある?

こやま 若々しい。フレッシュさがあるアルバムが5枚目にしてできてしまったなと。

■1曲目は要チェック

――アルバム全体の聴きどころ、聴いてほしいポイントはどこでしょう?

こやま 基本的にはライブを想定して(どの曲も)つくっているので、CDを聴きながら「ライブやったらどんな盛り上がり方するんやろう」とか、想像しながら聴いてもらえると嬉しいですね。

しばた あとは、1曲目の『Blooming the Tank-top』はいつものタンクトップシリーズなんですけれど、(タンクトップシリーズは)ライブでレギュラーのセットリストに入りがちなので、それは特に聴いていただけたら。

こやま やりそう! フェスとかでもやりそう。

しばた そこは要チェックですね。

■『ちらばれ!サマーピーポー』はバンド初の夏ソングにして“夏アンチ”の楽曲

――アルバム収録2曲目の『ちらばれ!サマーピーポー』はバンド初の夏ソングとして制作されたとか。どんな経緯で夏ソングをつくることになりましたか?

こやま 夏フェスなどに出させていただく機会がけっこうあり、何となく夏っぽいイメージを持たれることが多くて。だけど、そういえば夏の歌がないなと。TV番組で「夏の歌特集」などよく放送されるじゃないですか。それを見ていても「あれ?僕ら夏歌ないな。ヤバイ」となって、夏歌をつくりました。夏に出すために冬に制作して、歌詞は“夏アンチ”の楽曲になっております。

――『あつまれ!パーティーピーポー』という楽曲と対になっているようなイメージでしょうか。

しばた 散々集まらさせといてね。

もりもと 時々セットリストで(その2曲が)並ぶこともあります。

しばた 集まって、散らばる。

こやま 散らばらせて、集まる。

もりもと そのパターンもあります。

■冬の北海道で撮影したMVでは叫びまくり!

――『ちらばれ!サマーピーポー』のMVは雪の中での撮影ですごく寒そうでした。

もりもと 大変でしたね、撮影は。寒さも大変なんですけれど、走り回る時間が長かったですから。

しばた 下(足元)が雪なんで、体力が奪われて奪われて。MVって、楽曲によっては(撮影中の)音声がないわけじゃないですか。それをいいことに「あー!」とかずっと叫んで。

もりもと 「しんどい、しんどい!」とかね。

こやま 撮影中声を出してもばれないので。

しばた そこがMVの唯一いいところです(笑)。

――どういったロケーションだったのですか?

もりもと 雪原のような場所でした。絶景でしたね。

しばた (雪の白さが)まぶしかったです。

――毎回面白いMVを撮影されていますが、どのようにアイデア出しされていますか?

こやま 基本的には僕が「寿司くん」という名義で映像監督もやっていまして、それで色々なアイデアを出したりしています。

――お2人はそれに関して「じゃあ、それをやります!」という感じなんですか?

しばた そうですね……。

こやま あんまり何もないんです。

もりもと メンバーが監督なので、意見はこやまさんによく聞いています。立ち位置はここで合っていますか、とか。

しばた でも、基本的にはあんまりガチガチに決まっていないんですよ。こういうコンセプトでやります、と言ってリハーサルや本番をやるうちに固まっていくような。

(左から)もりもりもと(Dr.Cho)、こやまたくや(Gt.Vo)、しばたありぼぼ(Ba.Vo) ©entax

■初挑戦した合唱曲は自分で歌うのも難しい

――アルバム収録曲の話に戻ります。ラスト13曲目の『hurray』は、朝の情報番組「ZIP!」内の朝ドラマ『クレッシェンドで進め』の合唱曲として書き下ろしされました。

こやま そうですね。合唱曲として歌われる曲をつくるというのが初挑戦で「大丈夫かな?」と思ったんですけれど、元々ヤバTは男女混声なので、うまいこと(アレンジを)やってくれました。

しばた 合唱のアレンジャーさんがうまくやってくれて。(自分達の楽曲が)合唱曲になる時がちょっと不安ではあったんですけれど、出来上がった楽曲を聴いたら、また別の雰囲気というか、青春っぽい、学生さん向きのような感じに仕上がっていたので、すごく良かったですよね。

もりもと ちゃんと合唱曲になってたよね。

こやま 自分達で歌うのも特に難しい曲やのに、それを人に歌わせているという。

しばた 何とか歌ってくれましたよね。

――どのあたりに難しさを感じますか?

しばた 男女でハモリと主旋律を行き来するところが多いのと、キーが難しいと思います。実際に声が高いというのでいったん(楽曲が)戻ってきたよね?

こやま 女性の方の声(しばたさん)が特別高いのでね、うちのバンドは。だからすごく難しいことをさせてしまったんだなと。

しばた 苦労させたんだなと。

■『かいけつゾロリ』は愛読していたからイメージがわきやすかった

――他にタイアップとしてはNHK Eテレ「もっと!まじめにふまじめ かいけつゾロリ」第2シリーズ エンディング・テーマの『ZORORI ROCK!!!』も収録されています。楽曲制作はどうでしたか?

こやま ゾロリは歌詞がすらすらと出てきましたね。やっぱり小学生の頃からずっと読んでいたし。

しばた 全員世代ですからね。

こやま 今、親になっている人も、ちっちゃい子も世代やし。ほんまにすらすら(ゾロリに対する)思いが出てきましたね。

しばた タイアップの楽曲をつくる時、基本的にこやまさんは苦戦しているイメージがあるんですけど、ゾロリは早かったよな。

こやま 早かったと思うな、めっちゃ。イメージがわきやすかったですね。

(インタビュー後編に続く)

【ヤバイTシャツ屋さん Profile】
メンバーは、こやまたくや(Gt.Vo)、しばたありぼぼ(Ba.Vo)、もりもりもと(Dr.Cho)。2013年に大阪芸術大学のサークル仲間で結成した、男女ツインボーカル3 ピースバンド。通称:ヤバ T。2016年に1st フルアルバム『We love Tank-top』でメジャーデビュー。「メロコア」×「一度聴くと忘れられない秀逸なリリック」が特徴の楽曲で、ライブやフェスなどを盛り上げている。
2023年3月1日に5thフルアルバム『Tank-top Flower for Friends』、SPECIAL LIVE Blu-ray/DVD『Tank-top of the DVD SPECIAL Ⅱ -NIPPON BUDOKAN-』が発売された。

写真:©entax

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