野田クリスタル 「詰んでるな、これ」突然断たれたM-1優勝の夢…やるせない現実から逃避した先で見つけたものとは
2024.10.26 16:0010 月26日よる11時から放送の日本テレビ『Google Pixel presents ANOTHER SKY(アナザースカイ)』のゲストは、お笑いコンビ・マヂカルラブリ―の野田クリスタル。人生の半分以上をお笑い芸人として過ごし、2020年にはM1グランプリで優勝を果たした。そんな野田が、芸人としてのこれからを振り返る。
15歳。中学を卒業して間もなく、芸人デビューした野田。高校に行きながら、東京・中野にある劇場に通いつめた。しかし売れない日々が続き、お笑いだけではとても食べていけない。そこに追い打ちをかけるように、試練は続いた。「M-1グランプリが一旦なくなったんですよ」。ずっと目指していた舞台そのものがなくなるという悲劇。「詰んでるな、これ」。そんな追い詰められていた野田が幾度も足を運んだのは、東京都の西の外れ、檜原村(ひのはらむら)だった。都内とは思えない自然の中で過ごす、何も考えない、一見すると無駄な時間。しかしそれこそ、今の野田を作り上げる大事なピースとなった。「あれがなかったら何もしてないだろうな」。再訪した村で、野田は語り始める。
深緑からところ変わって、次に訪れたのは中野。駅前の喧噪(けんそう)の中で、「中野で始まった感じですね、僕のお笑いは」と、懐かし気に話す。デビュー間もない15歳の頃。当時はまだ高校生だった。「お笑いやるだけで毎月4~5万かかってたかな」。舞台に立ち続けるため、バイトをしながら、むしろお金を払っていたという。未成年であり、芸人仲間との飲みの席にも参加できない。楽しめるはずもなかった中野の街を、あらためて歩く。
芸人の養成所には通わず、全て手作り。ただ純粋にお客さんと向き合っていた当時。約10年ぶりに劇場に足を運ぶと、ステージに立つ10代の自分の映像が残っていた。苦笑いしつつも、「あの時が、いちばんお笑い芸人でしたね」と振り返る。けれど、当時を懐古すれど、昔と変わった今の姿にうしろめたさを感じているわけではない。野田が語る、今も変わらないお笑いへの情熱とは。
『アナザースカイ』は、日本テレビ系にて今夜11時から放送。