浜辺美波「指輪を集めました」 心をつかまれた特別な存在を明かす

2023.3.13 14:30

俳優の浜辺美波が12日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた映画『シン・仮面ライダー』(庵野秀明監督)のプレミア上映会に出席。報道陣の取材にも丁寧に対応し、“仮面ライダー愛”を語った。

本作はシリーズの“原点”でもある特撮ドラマ『仮面ライダー』(1971年)をベースに制作された、新しいオリジナル作品。主人公・本郷猛/仮面ライダーを池松壮亮が、ヒロイン・緑川ルリ子を浜辺が、一文字隼人/仮面ライダー第2号を柄本佑が演じる。

浜辺はシックな黒のドレス姿で、池松、柄本らとともにレッドカーペットを通って報道陣の前に登場。本作の完成度の高さを「ひと足お先に見させていただいたんですけど、初号試写でこんなに声が出ちゃうことってホントに初めてで。どのシーンも台本を読んでいるはずなのに、感嘆の声や驚きの声というのが押さえきれなくて」と表現した。

映画『シン・仮面ライダー』のポスター

柄本も「庵野監督の作品に、しかも、仮面ライダー第2号という役割で出させていただけるとは(思っていなかった)。庵野さんの前作(『シン・ウルトラマン』)にあれだけの役者さんが出ていて、見に行った時に“何でオレは出ていないんだろう?”と思っていたので、今回、『仮面ライダー』という題材で、しかも第2号という大きな役割を担うところで出させていただいたのは光栄なこと。『庵野監督』というクレジットが流れるエンドロールの中に、自分の名前があることが非常にうれしくて。皆さまにも大きなサプライズが待っていると思いますので、楽しんでいただければと思います」と喜びを口にした。

池松は「1週間前に無事、完成しました。本当に長い長い道のりで、完成版は昨日ようやく見ることができました。何て言うんでしょう、ホントにすごいものが映っていました。佑さんも言ったように、いろんなところにサプライズが待っていると思います。楽しみにしていてください」と、あいさつした。

「好きな仮面ライダー」を聞かれると、池松は「もうこれは『シン・仮面ライダー』ですね。自分も携わりましたし…」と主演として優等生の回答をすると、柄本が「120点(の答えを)出してくるからなぁ。まず120点を出されちゃうとさぁ」、浜辺が「ずるいな」などと“クレーム”を入れるなど、仲の良さがうかがえるやりとりを披露。

本郷猛/仮面ライダー役の池松壮亮

7歳下の弟が『仮面ライダー』を見ている時に弟以上にハマったという浜辺は、同じ質問に『仮面ライダーウィザード』(2012~2013年)と答え、その理由を「魔法が使えて、魔法陣が体から通った時に変身したりして、すごくスマートな変身だし、スマートに戦うところもすごく好きで、たまに泥くさくなるのもまたステキ。(変身アイテムの)指輪を集めていました」と身ぶり手ぶりをまじえながら熱弁。

『仮面ライダークウガ』(2000~2001年)が好きという柄本は「平成ライダーの1番は、オダギリジョーさんが演じる『クウガ』。最終話の1個前のラスト、雪の中で殴り合って、血が雪の上にシャーってなって、白雪姫みたいなカットがいっぱいあって。その死闘の末の最終話が(主人公・五代雄介の名前から取った)『雄介』というタイトルなんだけど、主人公が最後の最後まで出てこない。最後、一瞬だけ出てきて終わるみたいな。その作りのカッコ良さに、しびれた記憶があります」と続けた。

『仮面ライダー』シリーズが長きにわたって支持される理由について問われると、柄本はポスターに印刷されている「孤高」という2文字に着目し、「孤高というキーワードはあるんじゃないかな。一匹おおかみというか。それに対して5人グループのレンジャーであったりとか、一匹おおかみみたいなところへの憧れと、隊列への憧れと、そういうのがあったりするんじゃないかなという気がします」と『戦隊』シリーズと比較しながら分析。

浜辺は『仮面ライダー』へ寄せる思いは消えることがないようで、「私自身のことにもなるんですけど、幼少期とかで『仮面ライダー』に心をつかまれたり、魅了された時期があると、その後、その時期を抜けて毎週、見ることがなくなったとしても、心のどこかにその(好きという)心はずっと芽生えたままで、ふとした瞬間にそれが芽吹いてもっと育ったりとか、思い出させてもらえるような強いものがずっと存在するっていうのは大きいかなって思います」と語った。

来場者にあいさつをする主演の池松壮亮(右)

最後に視聴者へのメッセージを求められると、池松は「はい」と応じながらも「何か、しゃべります?」と隣の柄本にムチャぶり。それを見てこらえきれず、ふき出す浜辺を横目に、柄本は「公開まであと1週間です。われわれ撮影に参加していながらも、先週(完成品を)見て、浜辺さんに関しては見ながら驚きの声がたくさん出たという、(ストーリーを)知っているわれわれですら、そういう状態でありますので、きっと来週には数百万倍の声をあげられる方がたくさんいるんだろうなと思っております。期待していただければと思います」と、しっかり締めくくった。

映画『シン・仮面ライダー』は17日(金)18時から全国最速公開(一部劇場を除く)、18日(土)から全国公開される。

映画『シン・仮面ライダー』

2023年3月17日(金)18時より全国最速公開(一部劇場を除く)
同年3月18日(土)全国公開

脚本・監督:庵野秀明
出演:池松壮亮 浜辺美波 柄本佑 西野七瀬
塚本晋也 手塚とおる 松尾スズキ
森山未來

公式サイト:https://shin-kamen-rider.jp
公式ツイッター:@Shin_KR
公式アプリ「SHOCKER」:https://c-rayon.com/result/shocker/

©石森プロ・東映/2023「シン・仮面ライダー」製作委員会

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