『怪物』カンヌ上映で9分半に及ぶ拍手と歓声のスタンディングオベーション
2023.5.18 12:45フランス時間5月17日(水)第76 回カンヌ国際映画祭・コンペティション部門での公式上映を迎えた『怪物』(インターナショナルタイトル:MONSTER)。是枝裕和監督をはじめ、脚本家の坂元裕二、主演の安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太が華やかなレッドカーペットを歩き、会場内で大きな拍手で迎えられた後、着席し上映が開始となった。エンドロールが始まると、2200人もの観客を収容する会場からは拍手が起こり、坂本龍一さんへの追悼文が流れた際には、さらに割れんばかりの大きな拍手が湧き、敬意を表するような歓声もあがり、その後も9分半にもわたるスタンディングオベーションが続いた。
その間、監督は少しホッとしたような表情を見せながら、大きく会場内を見渡し、おじぎをしながら称賛にこたえ、両脇の安藤と永山ともハグをし、言葉を交わし、その喜びを分かち合った。また脚本家の坂元ともしっかり肩を組み、『怪物』が多くの観客に届いた手応えを確かめ合い、称えあった。
スタンディングオベーションの後、マイクを渡された是枝監督は「こんなに多くのスタッフとキャストに支えられて作ることができました。まずはそのスタッフとキャストに感謝します。そのスタッフとキャストの多くが今日ここに集まってくれたことがすごくうれしいです。でも色々な事情でみんながここに集まるわけにもいかなくて、でもここに来られないスタッフとキャストの思いもここ(胸に手をあてて)に抱いて今ここに立っているつもりです。戻って皆さんのこの拍手と、皆さんの顔を、ここに来られなかったチームのみんなに報告したいと思います。とても良いワールドプレミアになったとおもいます。有難うございました」と語った。
『怪物』
6月2日(金)TOHO シネマズ 日比谷 他 全国ロードショー