工藤夕貴 ハリウッド進出から土地を開墾し農作業、そして新曲に込めた父への思いなどすべてを語る

2023.11.2 09:30

俳優の工藤夕貴が10月25日(水)放送の日本テレビ系情報番組『DayDay.』(月~金/あさ9時~)の人生の転機を紹介する『イマココ』コーナーに生出演。ハリウッド映画出演を目指したきっかけや、農業を始めたエピソード、さらに亡き父・名歌手の井沢八郎さんへの思いを語った。

工藤は昭和の名歌手・井沢八郎さんの長女。12歳で芸能界に入り、一躍トップアイドルに。役者としても頭角を現し、1991年に映画『戦争と青春』で日本アカデミー賞優秀主演女優賞ほか、複数の賞を受賞。

■わが道を歩んだ過去 工藤夕貴「私を出さないと後悔する!」

そして工藤は17歳で“ハリウッド映画に出たい”と単身アメリカへ行き、1999年ハリウッド映画『ヒマラヤ杉に降る雪』の主演を務め“国際派俳優”の地位を獲得したと紹介。

アメリカ行きについて聞かれた工藤は「13歳でデビューして歌手として売れなくて」と告白。水曜メンバーで工藤と同じ八王子出身のアンジャッシュ・児嶋一哉が「これはね、正直売れなかったです」と乗っかると工藤は「うるさいよ大嶋さん!」と突っ込み、笑いが起こった。

工藤は「お芝居を一生懸命やってもアイドルって言われるし、歌手としてもうまくいかないし。日本だと1回名前が出るとオーディションがなかなかないので、どんなにやりたい役があっても勝負することができないから、オーディションのシステムがあるアメリカに憧れて」とアメリカ行きのきっかけを告白。

17歳で映画『ミステリー・トレイン』のオーディションを受けた時、工藤は「私を出さないと後悔する!」と迫ったと明かした。当時のオーディションについて工藤は「17歳だと(年齢の関係で)仕事ができない状態で、弁護士の人から“絶対使えない”って言われてたけど、ジム・ジャームッシュ監督が“自分が刑務所に行ってもいいから夕貴を使いたい”と言ってくれて」と工藤の熱い言葉と監督の思いが伝わった、驚きの過去を語った。

水曜メンバーで映画監督の安藤桃子は「“私を使わないと後悔する”って言われたらズキュンってきますよ。熱意と情熱がすごい」と監督の目線から絶賛した。

■工藤夕貴のイマココ① 広大な土地を開墾(かいこん) 

工藤は2006年に静岡県富士宮市で俳優業のかたわら農業を始め、今では広大な土地を自ら耕し、農薬・肥料を使わずに自然農法で米や野菜を育てていると紹介。

工藤は「アメリカで一番うまくいっていた時に健康診断で引っかかって。“このままだと癌(がん)になる可能性があるよ”と言われてから精神が落ちちゃって」と当時の悩みを告白。その時工藤は、食や精神面に気を遣い明るく過ごしているがん患者に出会ったおかげで「ここから本気で変わらなきゃ。体は食べることからできてるから」と農業を始めたきっかけを明かした。

広大な土地について工藤は「最初は自分で刈払機(かりはらいき)を使って、できないところは業者さんに頼んで、そこをさらに自分で整えて開墾して、今の土地に育てていきました」と話し、MCの武田真一から「開墾!? すごいな」と驚きの声が上がった。

武田から「土地を買うお金はどうされたんですか?」と率直な質問が。工藤は「アメリカに住んでいた時に自分で勉強したDIYで2か所の土地を改築して、その土地を転がしたお金で(笑)」とリアルな回答に笑いが起こった。

さらに工藤の驚異は農業だけではなく、自宅も自ら建てたと紹介。工藤は「全部ではなくて、セルフパートビルドです。私は3階の内装とかデッキにビスを打つとか、手作業的なところは自分で何千本もビスを打って」と話し、建築業者と一緒に作り上げたと明かした。

するとアンジャッシュ・児嶋が「ヒロミさんといい、八王子の人はこういう人が多いのかな?」と笑いを誘うと工藤は「本当だ! ヒロミさんと番組やりたいっていつも憧れて思ってます。DIY突撃隊みたいなのやりたい」と願望を語った。

■工藤夕貴のイマココ② 初挑戦の演歌で歌手活動再開

工藤は28年ぶりに新曲『父さん見てますか』をリリースし、初挑戦の演歌で歌手活動を再開。五木ひろしが作曲を手掛け、カップリング曲には亡き父・井沢八郎さんの名曲『あゝ上野駅』を歌い継ぐ。

番組ではレコーディングの様子をVTRで紹介。急きょ、五木自ら仮歌を歌い、さらにギターでレコーディングに飛び入り参加するなど、豪華な新曲となっている。

亡き父・井沢八郎さんの名曲を歌い継ぐことに工藤は「私と父はたくさん色んなことがあって“父の娘じゃなかったら良かった”って思ったこともあったし」と涙を浮かべ「でもやっぱり親子なんだなって、亡くなってからこういう財産(曲)を残してくれて。不思議な縁で五木ひろしさんが曲を書いてくださって。色んなことを乗り越えてきた今だから素直に父の曲を歌えるようになったんです」と心境を語った。

さらに工藤は「演歌なんてとんでもないと思っていたけど、歌ってみて初めて気が付いたのは(喉に手を当てながら)ここに父がいるんだなって。自分の声は父と母からもらったもので、自分の命も全部両親からもらったものだから、素直に道を歩んでいこう、今ここにあるものを見つめて素直に精進していこうって思って(演歌に)挑戦しました」と涙ながらも笑顔で語り、最後に「取り上げてくれたことに本当に感謝しています。(これからも)頑張ります、応援してください」と笑顔を見せ、コーナーを締めくくった。

【リリース情報】
新曲「父さん見てますか」11月8日発売

写真:©entax

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