カズレーザー「意外と脳は単純…」モテや好感度についての最新研究を学び、結論付ける

2024.1.31 11:15

お笑いコンビ・メイプル超合金のカズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が30日に放送された。今回は『脳科学で好感度をつかむ方法』をテーマに、『脳科学からみた美しさの正体 アートを使って人を魅了する方法』という講義で、アートと脳活動の関係に迫る神経美学の第一人者が、人間の美的感覚と恋愛感情の関係性について解説を行った。

講義冒頭で専門家は、アートを見て美しいと感じる美的感覚と恋愛感情に密接な関係があると発言。そもそも人間は、調和のとれた色や、柔らかで優美な曲線など、普遍的に好むものを共有しており、アートから美しさを感じると、脳は報酬やご褒美をもらっているような状態に近くなるのだという。この反応は風景画などからも生じるそうで、風光明媚(ふうこうめいび)な場所を目にした人間は、その開けた場所に安全さを感じるとともに、生物としての欲求が満たされた状態として美しさを感じるという。専門家によれば、この脳の反応が恋人の顔を美しいと思っているときに起こる反応と非常に似ていることが研究によって明らかとなったそうで、芸術に関する美的感覚と恋愛感情は、両者とも脳の一部分である内側眼窩前頭皮質(ないそくがんかぜんとうひしつ)が反応するなど密接な関係にあるといえるのだとか。

さらに専門家はこの関係を用いた実験を紹介。人の額に電極を張り電流を流すことで、内側眼窩前頭皮質の活動をしやすくすると、少しだけ絵画や人の見た目の魅力が上がるようなデータが取得されたそうだ。詳しいメカニズムについては明らかになっていないというが、こうした美的感覚には、個人差がそこまでない可能性もあるという。ちなみに美に関しては、視覚だけでなく音楽を聴いたときにも脳が同様の活動を行うことがわかっているそうだ。

また専門家は、相手の美意識に影響を与える方法として『文脈効果』を紹介し、同じ芸術作品でもその説明を変えたり、同じ人でも肩書きなどを工夫することで、相手に新たな魅力を意識させることができると指摘した。

講義を総括したカズレーザーは「好感度とかモテとか、漠然としたものが分析すると意外と簡単なものの積み重ねだったんだなと思いますね。直しようがあるというか。意外と脳は単純だから、ちゃんと分かり切っているようでも、それを積み重ねるとちゃんと伝わる」とコメントした。

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写真提供:(C)日テレ

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