アニメ『ザ・ファブル』CGと見紛うリアルさ…“変態空き巣シーン”のヌルヌル作画にSNS総ツッコミ「どここだわってんねんw」
2024.5.15 17:15毎週土曜24時55分より日本テレビ系にて順次全国放送中のTVアニメ『ザ・ファブル』。本作は、1年間の“休業生活”を命じられた最強の殺し屋・通称ファブルが佐藤明(あきら)として普通の生活を送ろうと奮闘するアクションコメディー。5月11日放送の第6話『出所祝い』では、真黒(まぐろ)組若頭・海老原の弟分である小島が15年の服役を終えて出所。何やら不穏な気配を感じさせるその一方で、明が働き始めたデザイン制作会社オクトパスで異様な展開を見せた。なんと同僚の貝沼が本作のヒロイン・岬を執拗(しつよう)につけ狙い、ついにはその自宅へ不法侵入。シーンとしては何とも悪質極まりないものなのだが、岬の下着を物色するその動作や、興奮した鼻息でメガネを曇らせる様子などが実に念入りに描写されており、SNSではこれが大きな話題に。「いやどここだわってんねんw 最高」「なんでここに力を入れるんやww 」「キモかったがすごかったw」「ここはアニメ版ならでは」と、その“ヌルヌルすぎる作画”に多くの“うれしい悲鳴”が上がっていた。中には、あまりにリアルな仕上がりだったためか、「CGか?」「モーションキャプチャ?!」「ロトスコープ??」(実際に撮影した映像をトレースしてアニメーションを制作する手法)など、その制作手法までもが気になるという声も。
(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)
◆新たな職場に潜む“闇”
『デザイン企画 (有)オクトパス』の配達係として時給800円で働き始めた明は、社長の田高田(たこうだ)から借りた社用車のポルシェ(※自転車)を使ってさっそく初仕事へ。通常なら往復40分はかかる距離のところを半分の時間で終わらせると、田高田も「さすがは元運送屋。プロ根性見せたなぁ」とその力量を見直す。岬のプッシュもあって気分を良くした田高田は、「佐藤の歓迎会やろか〜。よし、今日は1時間早く終わろ──!」と手をたたいた。
歓迎会には田高田をはじめ、デザイナーの貝沼、岬、“主役”の明と、全員が出席。「え〜それでは、オクトパス一同、“時給800円男”佐藤くんを歓迎してェ──」。田高田のそんな音頭にも、明は「800円男かァ──…。フフ!」となぜだか少しうれしそうだ。
枝豆、ビール、だし巻き卵に手羽先…。数ある料理に舌鼓を打ちながら楽しげな時間がすぎていくが、この時テーブルの下ではある異変が…。なんと貝沼が小型カメラを使って、自身の正面に座る岬のスカートの中を盗撮していたのだ。その事にさりげなく気づいた明は、手にした手羽先の骨をこっそり指で弾きとばすと、その勢いでカメラの方向をくるりと変える。
やがて歓迎会はお開きに。この後、バーのバイトを控える岬は一足先に別れることとなった。…が、ここでも貝沼は「じゃあ、ボク、帰り方向おなじなんで、ミサキちゃん送ります。やっぱ夜道やし──」と、善意を装って岬に近づく。そればかりか、彼女のカバンのポケットに“鍵束”を見つけると…「カバン持つよ。これからバーでバイトやろ?」「大変やん──。俺は帰って寝るだけやし、頑張ってるミサキちゃんを少しでも応援したいねん!」と、あたかも真っ当な理由を並べたて、半ば強引に彼女のカバンを担ぐ。
……岬を職場近くまで送り届けたあと、貝沼の手には彼女の鍵束がしっかりと握られていた。
◆岬の部屋へ忍び込んだ貝沼が、そこで見たものは…
はぁはぁと息を漏らしながら岬の部屋に上がり込む貝沼。なるべく足音を立てないよう静かに歩みを進めると、やがて暗がりの中に電気のスイッチを見つける。パチリと明かりをつけ、部屋の全貌があらわに…。貝沼はまず目線だけを動かし、ロフトへの階段やかわいらしいシーツが敷かれたベッドなど隅々を見渡す。岬は別れ際、「今夜も2時くらいまでかな…」と仕事が終わる時間を口にしていた。ここから、貝沼の奇行が加速していく…。
最初は下着が入ったケース。ゆっくりと開け、真っ白なパンツを一枚、両手で広げてみる。直後、貝沼はそこに鼻を埋めていた。まるで深呼吸でもするかのように、大きく、長く、貝沼はその香りを鼻腔(びこう)の奥まで吸い上げる。吐き出す息と同時に、下衆な笑いがこみあげた。
岬の下着を“顔”と“胸”に装着した貝沼は、次々に部屋を物色。途中、“山川ツバサ”という宛名が書かれた手紙を見つけるが、貝沼にはよく分からなかった。今はそれどころではない。「もっと他に…」。すると今度は、一冊の写真集が目にとまる。“川村ミキ”というグラビアアイドルのものだったが、何気なく手に取った表紙を見て、貝沼は絶句する。興奮の勢いあまって鼻息が漏れ出るが、かぶったパンツのせいでくぐもり、メガネを曇らせた。
「ミサキ──? マジ…、間違いない──。え〜〜!?」。写真集には、どう見ても岬が写っていた。川村ミキは岬…? 色とりどりの水着を身につけ、ビーチをバックにポーズを決めている。「どうりでカワイイもん、ミサキちゃん♡」。目の前に広がる衝撃の光景に、貝沼はひたすら「マジかよォ〜〜、マジかよォ〜〜ッ」とつぶやきつつ、スマホのシャッターを押しまくるのだった──。