アニメ『WIND BREAKER』原作にはない十亀と丁子のアニメオリジナルに視聴者涙…「とんでもないアニオリぶっこんできた」

2024.5.23 11:55

アニメ『WIND BREAKER』第7話「負けられない戦い」が5月22日(水)よる11時からBS日テレにて放送された。本作は、にいさとる原作の人気ヤンキー漫画。週刊少年マガジン公式アプリ『マガジンポケット』人気ランキング首位常連で、単行本は発売即重版連発の超話題作。孤独な不良高校生・桜 遥(さくら はるか)は、ケンカの“てっぺん”を目指して、超不良校として名高い風鈴高校にやってきた。しかし、現在の風鈴は“防風鈴(ボウフウリン)”と名付けられ、街を守る集団に変わっていたことを知る…。
 
(以下アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆副将戦・桜VS十亀

いよいよ獅子頭連・副頭取の十亀条(CV:梅原裕一郎)と、ボウフウリン・桜 遥(CV:内田雄馬)の副将戦へ。会場は十亀への声援に包まれる。ステージに上がる桜に「たっくさん話して来いよ」と送り出す梅宮一(CV:中村悠一)。桜は以前“ケンカは対話”と梅宮に言われた言葉を思い出した。そして、強い者とのケンカで感じてきた高揚感だけではない、経験したことのない“何か”に首をかしげながら、桜は十亀と対峙する。
 

梅宮 “ケンカは対話”

正面から殴りかかる桜だが、十亀は身をかがめタックルで桜を押し倒した。殴られる瞬間にその腕をキックして攻撃から逃れる桜。観客席の柊(CV:鈴木崚汰)は、「桜、おまえがそこそこやれることは、昨日おとといのケンカを見て分かってる。だがな、十亀が“力の絶対信仰”である獅子頭連を抑えつけられてるのは、それだけの力があるからなんだよ」そう思い、桜と十亀の戦いを見守るのだった。
 

桜と十亀の戦いを見守る柊(画像は第6話より引用)

十亀はゆっくりとした話し方とは裏腹に、素早い動きで攻撃を繰り出して来る。その動きに桜から仕掛けることができず、避けるだけで精いっぱい。2人が初めて出会った時、桜が放った“ダサい”という言葉を根に持っている十亀は、桜の頭をつかんで床に叩きつけ、「今の君の方が、圧倒的にダサいよね。人に好き勝手言ったり、かっこつけたり、それは力のあるやつにしか許されない。君が偉そうにできるのは、強い群れの中にいるからでしょ。風鈴の笠が割れれば静かになるみたいに、1人じゃ何も言えないんでしょう?」。そんな十亀の言葉にイラ立ち、ぐったりしていた桜は反撃を始める。「確かにおめぇの言うとおりだ!自由は力のあるやつにしか与えられない。力がなきゃ、自分なんて押し通せねぇ!でも、おまえには俺がそう見えてるんだな。俺の一番嫌いな人間に。だったらおめぇには絶対に負けられないわ」と猛攻をかける。 

“力の絶対信仰”に立ち向かう桜


「てめぇが俺に負けるってことは、てめぇの言ったことが間違いだってことだよな。てめぇのとこの“なんちゃって信仰”の理屈ならそういうことだろうがよ!」そう言い放った桜のキックが十亀の顔面にヒットするが、踏みとどまった十亀は「図に乗るなよ、クソガキが!」そう言って桜の腹に激しい蹴りを打ち込む。「“なんちゃって信仰”?おまえに獅子頭連の何が分かる?ここにいる全員が常に上を目指し、自分を押し通す誓い。それが“力の絶対信仰”だ。ヒーローごっこやってるおまえらとは力の重さが違うんだよ!」と、倒れている桜の頭を踏み潰す。しかしそれでも、立ち上がる桜。「言ってることとやってることがちげぇだろって。“弱いものいじめクラブ”に改名しろよ。倒れてるようなやつボコるような、中坊を追い回すような奴らに負けられっかよ!」そう叫んだ桜の言葉に…「なにそれ?知らない…。そうか、だから君らあそこにいたのか」。
 
十亀はステージ下にいる有馬雪成(CV:水中雅章)と鹿沼稔(CV:峯田大夢)の元へ向かい、「おまえらはあそこで何をやってた、答えろ」と問いただす。おびえながら“ちょっと遊んでた”という2人を、十亀は気を失うまで殴りつけた。
 

中学生を追い回していた有馬と鹿沼のことを知った十亀は、2人を気絶するまで殴りつけた

◆十亀と兎耳山の関係

獅子頭連に入る前、人と関わることが苦手だった十亀を「君、強いんだね。どう?俺たちのチームに来ない?」と明るく屈託のない笑顔で誘ってきたのは頭取・兎耳山丁子(CV:戸谷菊之介)だった。それが2人の出会いだった。獅子頭連に入った十亀は、いつも兎耳山と行動を共にするようになる。“力の絶対信仰”は、誰にも屈することなく自分を押し通す誓い。それを知った兎耳山は「力は自由になるためのものなんだって!」とうれしそうに話し、“一番強い人は一番自由な人”、そうなるために、これまで以上にケンカに精を出すようになる。そんな兎耳山の姿を一番近くで見ていた十亀は、誰よりも強く、楽しそうな兎耳山を見て、信仰の意味をそのまま体現している太陽のような奴だと思っていた。人と関わることが苦手だった十亀だったが、兎耳山といると皆の輪に入ることができ、楽しかった。兎耳山が頭取になれば、チームはもっとよくなると、その頃は思っていた。
 

十亀を応援する兎耳山


しかし、頭取になった兎耳山は「全然楽しくない」と言い始める。「それでね、俺考えたんだ。チーム全体が俺と同じくらい強くなればいいんだって」そう話す兎耳山の元に、他のチームにやられたメンバーが駆け込んでくると、やられたメンバーを更に蹴り飛ばした。「やられっぱなしで帰って来たの?やめてよ。そんなんじゃ強くならないじゃん。そしたら自由になれないじゃん。楽しくないじゃん。弱いやつは獅子頭連にはいらない」そう言って、チームのジャケットをはぎ取ったのだった。その行動に戸惑い、理解できない十亀に「頭取は俺でしょ。俺は一番強いんだ。自由なんだ。誰にも屈さない。俺が決めるの。分からないなら出てってよ」。急に目の色が変わり、暗い瞳で話す兎耳山。雨が降る中…1人でいた自分を変えてくれた兎耳山を思い、どこか切なさを感じる笑顔を見せ、「分かったよ。でも、丁子の考えは俺から全部伝える。皮を剥ぐのも俺がやる。だから…丁子はみんなと笑っててよ」そう言って、兎耳山が太陽としてみんなから愛されるために、十亀が泥をかぶることを決意したのだった。「例え自由になるための力でみんなを縛ることになっても、今の獅子頭連を存続させる。太陽がまた、顔を出すまで…」
 

兎耳山のために自分が泥をかぶると決めた十亀だが…(画像は第5話より引用)

桜に大ぶりのパンチを繰り出す十亀。しかしそれを避けた桜は、十亀の脇腹に蹴りを入れる。「おまえ本気でやってねぇだろう」十亀に問いかける桜。「拳当てる気ねぇし、蹴り避ける気もねぇだろう。おまえ何がしてぇんだよ」。「ホント、何がしたいんだろうねぇ」と、髪をかき上げながら寂しそうにうつむく十亀だった。

◆“太陽がまた、顔を出すまで…” 十亀の兎耳山への思いに視聴者号泣!「とんでもないアニオリぶっこんで来た!」

ついに始まった桜と十亀のタイマン。激しいバトルシーンに視聴者からは「原作と比較しても全く遜色ないどころか、声と動きが入ったことでより熱気が伝わって来て、めちゃくちゃ熱くなれた」「桜VS十亀のタイマンシーン素晴らしい100点です」「十亀君の動きが勢いありすぎるし桜くんのかわし方がきれい」と作画の素晴らしさを称賛する声が。
 
また、十亀の過去の回想シーンでは、アニメオリジナルエピソードが追加されており、「兎耳山と十亀の気持ちのすれ違いが秀逸すぎる」「雨の中で笑うシーンが切ない…」「表情が残酷…」「十亀さん一気に好きになった」「そんな理由があったのか…」「兎耳山と十亀の出会いアニオリとか…!激アツすぎる…!」「とんでもないアニオリぶっこんできた!」とアニメオリジナルエピソードも称賛の声が多くあがり、注目を集めていた。

『WIND BREAKER』第8話は5月29日(水)よる11時よりBS日テレ他にて放送予定。
 

作品キービジュアル

原作: にいさとる「WIND BREAKER」 (講談社「マガジンポケット」連載)
監督: 赤井俊文
シリーズ構成: 瀬古浩司
キャラクターデザイン・総作画監督: 川上大志
音楽: 高橋諒
制作: CloverWorks

『WIND BREAKER』公式HP
BS日テレアニメにむちゅ~公式HP
TVアニメ公式X 

画像提供:©にいさとる・講談社/WIND BREAKER Project

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