カズレーザー 痛い治療は時代遅れ…“レーザー治療”が切り開く虫歯予防の最前線とは

2024.5.30 10:15

カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が28日に放送された。今回は『夏を控えた今こそ要注意!虫歯&口臭改善SP!最新治療や口臭、虫歯の新事実とは?』というテーマで、『歯はもう削らない!?虫歯はレーザーで消滅させる時代!』という講義では、明海大学歯学部教授・明海大学病院長の横瀬敏志氏が登壇。歯医者の常識を変える、最新のレーザー治療について解説した。

明海大学歯学部教授 明海大学病院長 横瀬敏志氏

横瀬氏は今回、事前に出演者の口内状況をチェック。すると歯がすり減っていたり、虫歯の痛々しい痕があったりと、従来の治療の痕跡が生々しい。一方で、最新レーザー治療を施した人の口の中は健康的。写真を見せると、「きれー!」と出演者たちからも驚きの声が上がった。「治療が随分変わってきました。昔に比べて」といい、横瀬氏によれば、現在は天然の歯を残し、神経を取らずに歯の健康寿命を延ばす、極力歯を削らない治療が推奨されているという。

従来の歯を削る治療の場合、タービンという、1分間に30万~50万回転するドリルのようなもので虫歯を削るのが一般的だった。しかしそうすると、正常な歯も削ってしまうことがあるという。虫歯治療中に痛むのは歯の正常な部分が削られた時だそうで、ドリルの振動と合わせて、痛みの誘発につながっているという。我慢する患者も多いというが、横瀬氏いわく、痛いときはちゃんと手をあげて我慢しない方がいいとのこと。

レーザーの治療の場合は、そうした痛みに悩まされることはない。治療VTRが流れると、きれいに悪くなった部分だけが取り除かれていく。レーザーが当たった箇所が爆発(蒸散)することで、不調の部分だけを狙い撃ちして飛ばすそうで、機器が歯に接触するようなこともないため、振動による痛みが生じることもないという。同じような大きさの虫歯を治療する場合、ドリルを使うよりも2~3倍の時間がかかってしまい、万能というわけではないが、ドリルでは除去しきれない細かな箇所に潜む細菌を取り除くこともできる。さらに保険も適用されるようで、費用面の負担も少なく済むことが紹介された。
*保険適用は使用するレーザーの種類によります

そんなレーザー治療に関係し、現在横瀬氏が最も力を入れているという研究が、レーザーによって歯を強くするというもの。歯の表面にレーザーを当て、その刺激から「歯髄(しずい)」と呼ばれる神経のかたまりを守ろうと、象牙芽細胞が象牙質の再生を進める。その量は、動物実験だと自然に再生する量の4~6倍とされ、虫歯を削るだけでなく、歯を丈夫にすることまでできてしまう。また、虫歯予防にも応用できるようで、虫歯にレーザーが当たると反射して波長が変わることを数値化。レントゲンに映らないような小さな虫歯を見つけるもできてしまうのだという。かなり便利なレーザー治療だが、レーザーによる虫歯治療ができる歯科医院はまだ10%程度。かかりつけの病院で実施しているかは確認する必要があり、横瀬氏は「信頼関係が大事なので、先生としっかりお話をしていただきたいと思います」といって講義を締めくくった。

講義を受けてカズレーザーは「最新の技術だと思うんですけど、もう実用化されているのに知らないってのがなんか損した気がしますね」とコメントし、新たな学びを実感していた。

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写真提供:(C)日テレ

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