【先週読まれた人気記事】カズレーザー 歩くのが遅い人は要注意 老化、早死、O脚… 日々の歩行習慣が引き起こす、無視できない健康リスクとは
2024.6.29 17:00カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が6月18日に放送された。今回は『知らないうちにあなたをむしばむ!令和の現代病SP』ということで、「O脚&老け顔に!寿命が縮む歩きスマホの恐怖」という講義では、下北沢病院の久道勝也理事長が登壇。歩きスマホが引き起こす、歩行速度の低下、体への悪影響について解説した。
久道氏によれば、歩きスマホをすると頭が前に出て猫背となり、体は何とかバランスを取ろうとする。すると腰と膝が曲がり、両足のかかとからかかとの幅、“歩隔”が広がってガニ股歩きの状態に。この時、ひざが自然に外に向いてしまうため、脚を体の中心に引き寄せる、太ももの内側の筋肉が衰え、股関節が開きやすくなってしまい、O脚の原因となるという。改善方法としては、腹筋に力を入れながら、腰を前に出すように意識して歩くことが挙げられ、内股の筋肉が正しく使われ、自然とO脚が改善されていくとした。
O脚以外にも、歩きスマホが要因となるのが、歩行速度の低下。久道氏いわく、歩きスマホは通常の歩行速度に比べ、20%程度、速度が落ちるといい、歩くスピードの遅さは、短命や老化にもつながってしまうのだという。例えば、横断歩道を渡り切れる歩行速度が秒速1.0mであることを基準とした場合、秒速1.6mの人の平均寿命が95歳であるのに対し、秒速0.8mの人は80歳、秒速0.2mの人は74歳になることが判明している。つまり早歩きの習慣がある人ほど長生きであるといえ、その背景には運動量の差があるという。
歩行という行為自体、脳や脊椎、さまざまな運動器とのあいだで、莫大な情報交換が伴う運動であるため、歩く量が増えるほど、脳をはじめ体が活発化し、健康でいられる可能性が高い。反対に歩行速度が遅かったり、歩く機会が少ないと、体だけでなく脳まで衰えてしまう。実際、記憶を司る海馬は、歩行速度の遅い人の方が委縮しやすい傾向にあることが研究で判明しているのだとか。
カズレーザーは講義を振り返り、何気なくスマホを使う行為が健康を害することもあること、反対に歩き方の改善だけでも、O脚をはじめとする健康が改善することを踏まえ、「(コンプレックスが気になってスマホで調べることは)根本的な解決じゃない」とコメント。「歩き方とか、日々の中で1ミリずつくらいから変えて、全体を変えなきゃ解決しない」と健康の核心に迫る感想を残した。
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