カズレーザー 実は日本人の約7割が歯ぎしり…歯が根元から折れる最悪のシナリオに“夢の食材”で改善の可能性も
2024.7.17 09:15カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が16日に放送された。「歯ぎしりを改善する夢の食材」という講義では、岡山大学の学術研究院医歯薬学域助教の外山直樹氏が登壇。ザ・マミィの酒井貴士の症状から、歯ぎしりの重大な健康リスク、そして改善が期待できる食材について解説した。
以前、出演者を対象に、寝ている間の歯ぎしりについて測定した際、研究者である外山氏も驚くレベルの歯ぎしりが見られた酒井。就寝時の映像を確認すると、硬い物をかみ砕くような音が鳴り響いており、寝言でも「アゴ痛い」と言う始末。衝撃的な映像に、スタジオでは悲鳴が上がった。
外山氏によると酒井の場合、歯ぎしりによってアゴに痛みが生じ、睡眠の質が低下。それが原因でさらに歯ぎしりが悪化するという、地獄のスパイラルにはまっているとのこと。また外山氏曰く、本来の歯の役割である食事中のかむ力が50㎏程度であるのに対し、歯ぎしり中のかむ力は最大で100kgに達するといい、酒井は本来とがった形をしているはずの犬歯が、平たい形状に変化してしまっていた。自覚している人も含め、日本人のおよそ7割がしていると考えられている歯ぎしり。悪化すると最悪の場合、歯根破折(しこんはせつ)という症状を引き起こす可能性がある。
歯根破折とは、歯茎に埋まった歯の根っこの部分が、長年の負荷によって、ぽきっと折れてしまったり、ヒビが入ってしまうというもの。神経が生きている歯がこの状態になった場合、口の中で神経がむき出しの状態になる可能性もあり、それまでまだ余裕のあった酒井の表情も、不安げな様子に変わった。このままでは近い将来、歯を失う可能性がある酒井。そんな酒井のため、外山氏は近年の研究で歯ぎしりの改善が期待される食材を紹介した。
現状、歯ぎしり自体を確実に改善させる方法はないと明言しつつも、外山氏が摂取することで改善の可能性があると紹介したのは、スーパー大麦。オーストラリアで国民の健康を改善するために開発されたスーパー大麦には、多量の食物繊維が含まれる。その量はもともと食物繊維を多く含む大麦の、約2倍。食物繊維が多いとされるごぼうの約4倍、サツマイモの約8倍もの量が含まれているという。
外山氏率いる研究チームが発表した研究によれば、歯ぎしりをしない人は、する人に比べ、平均して一日3g程度多い食物繊維を摂取していることが判明しており、歯ぎしりをする人は食物繊維を多く摂取することで、歯ぎしりの改善がみられる可能性があるという。そのため、少ない量で大量の食物繊維を摂取できるスーパー大麦は、改善の一助となる食材であるといえる。
酒井は1日30g、スーパー大麦を食べる生活を開始。日常の食生活は一切変えることなく、通常の食事にスーパー大麦を加えて摂取し、効果を測定した。1週間その生活を続けると、劇的な変化が見られた。測定前、寝ている間の1時間の歯ぎしりの回数が17.7回であったものが、7.4回に減少。また20%を超えたら要注意とされる歯ぎしりの強さは、62.5%から41.4%と、まだまだ高いもののこちらも改善が見られた。酒井自身も、「朝起きたらアゴ痛いな、みたいのは無くなった」とのこと。
歯ぎしりのメカニズムはまだ解明されておらず、したがってなぜ食物繊維を摂取することに効果があるのかも、まだ研究中というが、外山氏は食物繊維が豊富な食べ物を食べることで、腸内の善玉菌が増加し腸内環境が改善、そうして増えた善玉菌が産生する物質やホルモンが脳に働きかけることで睡眠の質が向上し、歯ぎしりも改善されている可能性があると予想しているという。
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