アニメ『多数欠』“裏切り者”の正体判明!片側だけ光る〇〇がまさかの伏線に…よく見ると第1話からヒントが…
2024.7.20 10:30毎週火曜 深夜25時59分より日本テレビにて放送中のアニメ『多数欠』(BS日テレ、RAB青森放送他にて順次放送/#03は深夜26時55分から放送)。ある日突然、“多数派”が死亡してしまうという過酷な頭脳戦ゲーム『多数欠』に巻き込まれてしまった少年少女たちの戦いを描く本作。第1話では“主人公がいきなり離脱する”という驚きの展開を見せたり、#02ではヒロインと思しきキャラクターが急に“被疑者”へと変わったりとジェットコースター的展開が続いている──。そんな中、7月16日の#03では、#01で退場した主要キャラクターたちがまさかの復活。主人公たちのピンチに駆けつける胸熱シーンを展開した他、グループ内にいるとされていた“裏切り者”の正体が早くも判明。実は#01の時からヒントが散りばめられており、SNSでは「やられたww」「演出ちゃうかったんか…」など驚きの声が上がっている。
(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)
◆作戦開始…裏切り者をどうあぶり出すのか
以前、成田実篤(さねあつ/CV:上村祐翔)が藤代紗綾(さあや/CV:永瀬アンナ)とともに見つけた“権利”の封筒。開封する前に“男or女”の『多数欠』で命を落としたためそのままになっていたが、実は国後依恋(くなしりえれん/CV:中島由貴)が実篤からその封筒をコッソリと抜き取り、“服従”の権利を得ていたことが発覚。だが、実篤はこれに動じず、むしろ権利の効力を試す良い機会だととらえた。
実篤は、まず依恋に「右腕を上げろ」と命令してもらい、自身の体がどう動くのかを確認。次に、今度は左腕を上げるよう命令させつつ、心の中で「上げない!」と強く念じてみた。結果、右腕は上がったが、左腕は上がらなかった。
どうやら“特権”の能力には強制力が発生するが、権利のそれはさほど強くないようだ。これはおそらく、特権を得る際には自身の肉体の一部を引き換えにする必要がある、そのリスクの差だろう。実篤から相手を服従させる能力だと聞いた依恋は、「いいわねぇ」と悪そうな顔をしていたが、果たして…。
午後の探索を終え、一同の元に実篤が戻ると、そこに紗綾の姿はなかった。集合時間になっても戻らない紗綾を、実篤は「待とう。今ここを移動したら、紗綾とはもう合流出来なくなるかもしれない」という。そこへすかさず「どの段階で戻ってこながったって判断するべ?」と、神臣(じん おみ/CV:三上枝織)。
実は、この質問は紗綾から事前に頼まれていたもの。裏切り者をあぶり出すための、実篤の手回しだった。臣によって実篤の発言が自然な形でサポートされるようになり、実篤は紗綾からの頼みごとが臣に伝わっていることを確認する。
午前0時。『多数欠』の質問がモニターに表示されると、実篤は須藤の言っていたことを思い出す。「今日のポストはすでに見つけてあり、質問も投かん済みだ」と。須藤は“ルール”を確認するために3つの質問を投じていた。『木造建造物 or それ以外の建造物』『髪の毛の染色七色 or 緑黄色』、そして『満40歳未満 or 以上』。今回表示されたのは3つ目の質問だった。
須藤の考え通り、『多数欠』の対象はあくまで人間で、二択以外に該当者が出ると無効だということが分かる。翌日の探索ルートを確認すると、実篤はそれをひそかに、紗綾にラジオ局を通して伝えるのだった。
◆裏切り者の正体
(実篤の作戦通り)紗綾は朝になっても戻ってこなかったため、各自ポストの探索に出る。臣が街を探索していると、そこに教諭の篠崎宗太郎(CV:森嶋秀太)が現れ、「やっと見つけたぞ、裏切り者!」と臣に言うのだった。さらに、背後からは相馬隼人(CV:熊谷健太郎)という見知らぬ男が現れ、臣がしゃべれないように口をふさぐ。
「ずっと探していたよ。“拒否権”を持つ人間。“今年、杉並第二高校へ行けば拒否権の持ち主がいる”。その筋から必死につかんだ情報を基に、あらゆる手を尽くして俺は今年赴任してきた」
──以前、須藤が臣を襲撃したのは、彼こそがゲームを裏で操る“皇帝”だと疑ったからだった。篠崎はそのいざこざから、“拒否権”を持つ者が臣だということに気づいたのだ。
「毎日『多数欠』で命を弄(もてあそ)ばれている仲間の隣で“拒否権”を行使し、『多数欠』から除外され続けていたんだろう?それが仲間に対する裏切りじゃなくてなんだ!?」。篠崎は、もう一人の男・相馬が“生産属”の特権保持者だと言って、臣をおどす。「仲間が大事なら、答えは分かるな?裏切り者!」
「いいや、裏切り者はあんただ!篠崎先生!」。現れたのは、実篤だった。
実篤はまず、須藤の推測を借りて臣の“代償”について触れた。「臣、そのイヤホン、再集合した時からつけっぱなしだよな?それに右頬の絆創膏(ばんそうこう)…初めて会った時からずっと貼ってる…」。臣はおそらく、右耳の聴力を“特権”の代償にしたのだろう。そして、篠崎に聞く。「先生、その眼鏡、今外せますか?右目を犠牲にして、見ることに関する特権を得たんじゃないんですか?」
実篤は以前、埼玉在住の生徒会長・八木橋藤十郎(CV:小野大輔)がなぜ電車も動いていない中で学校に来られたのかを疑問に思っていたが、それも篠崎が八木橋を連れて来ていたからだった。八木橋の死後、副リーダーを務めていた篠崎は、新しくリーダーとなった紗綾のこともどうするか分からない…。そのため実篤は、篠崎の次の行動を見極めるために、紗綾に一時的に姿を隠してもらっていたのだった。
「まだ何か隠しているなら全部話してください。そのうえで心を入れ替えて欲しいです。裏切り者でも先生は俺たちの先生だ」。そんな実篤の言葉に、篠崎は眼鏡を外す。「…残念だが、それは出来ない」。篠崎の右目だけが金色に光る。眼鏡の上からは巧妙に隠されて分からなかった。篠崎の持つ“特権”は“視認権”。“ポスト”を見つけるまでは、邪魔者は相馬の“特権”で排除し、臣の“拒否権”で多数決を免れようとしていた。
するとそこへ、佐藤一彦(CV:大鈴功起)が相馬の背後から奇襲をかけた。突然の事態に篠崎たちが動揺する一方、実篤は即座に呼応して動く。一彦に臣を連れて逃げるように伝えると、3人バラバラにその場を逃げ出した。相馬は実篤に狙いを定め、追跡を開始。イラストの描かれた1枚のカードを取り出すと、自身の持つ生産属の特権“現化権”を発動。なんと、描かれたモンスターが現実世界に出現した。
あまりに現実離れした出来事に、実篤は徐々に追い詰められ、逃げ場を失っていく。眼前に迫り来るモンスターの巨大なクチ…。こんなところで終わるわけにいかない…そう思った時だった。モンスターを切り裂きながら現れたのは、亡くなったはずの親友・一之瀬龍太(CV:浦和希)。「今日はセーフだろ?」と、実篤に笑いかける。「ギリギリだよ!遅刻魔!」。涙を浮かべながら答える実篤。龍太は特権“融合権”を手に入れ、自らの腕に剣を携えていた。
◆“特権”と“権利”
街には他にもモンスターが出現していた。一人で待機していた依恋の元には、宙に浮かんだロボットのようなモンスター。巨大な2本の腕が振り上げられた時、紗綾が駆けつける。さらに、実篤と紗綾のラジオを聞いていた須藤と八木橋も現れ、見事な連携プレーでモンスターを撃破する。
その後、実篤と龍太がやって来るが、紗綾たちは別の場所へ避難した後だった。するとその場で松葉杖をついた鈴木理科(CV:青木志貴)と遭遇する。依恋の行方を尋ねるが心当たりのない理科。しかし「イヤホンつけた背の低いパーカーを来た男の子とか」と言うと顔色を変える。「ついて来な…」。そう言って、実篤と龍太をある場所へと連れて行くのだった。
理科が案内したのは、一色美和(CV:前田玲奈)の元だった。一色は青いポストの前で臣が質問を投かんしようとしているところで理科たちと出会った経緯を話し出す。理科はその時転んで大流血したが、一色の持っていた特権“回避権”の封筒を使い、ケガをした足と引き換えに生き残ることが出来たのだった。
“回避権”は『多数欠』以外の、自分に関わる物理的な損害を完全回避するため、御堂密(CV:津田健次郎)の仕掛けた爆破からも一色共々回避し、静観することが出来ていたのだった。そして、臣が『多数欠で生じた生者 or 死者』という質問を投じたあと、一色が自身の持つ特権“再実行権”を使い『今 東京都でこれを見ている YES or NO』という2度目の質問を生じさせたことも発覚した。
一色たちを完全に信頼していないが、利益があるなら話は聞くという実篤。一色は自分の知っていることは全て教える代わりに、御堂を亡き者にして欲しいと頼んでくる。御堂と入賀煉(CV:KENN)は何かを企んでいるため放置出来ないという。龍太がこれを了承すると、一色は“特権”と“権利”についての説明を始めた。
「『多数欠』と“特権利”は密接に係る重要なファクター。最強の特権利は“命令権”。準最強は“拒否権”、許諾に関連して力を発揮する。私が知っている特権利は、元から保持者だった連中の一部だけ」
元からの保持については、臣から直接聞けという一色。「特権利って何なのかしらね。まるで人間の業のよう…」
──実篤たちと別れ、理科が席を外したその時、入賀が現れる。「やっぱ姉さん生きてたね。こんにゃちわ~。動いちゃダメぞ」と笑顔を向けると、その場で一色の首をはねるのだった…。
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