アニメ『夜桜さんちの大作戦』代償の重い葉桜に救われたと語るハクジャの登場にSNS同情「背景を知ると一概に否定できない…」

2024.8.15 16:30

アニメ『夜桜さんちの大作戦』の第19話『タンポポという薬』が8月12日にBS日テレにて放送された。夜桜百(もも)の行方を探すため「タンポポ」の足取りを追う太陽たち。タンポポが持つ“葉桜”の密輸ルートのひとつ観光列車に潜入した太陽は、添乗員として仕事をこなしながら、不審な人物に目を光らせていた。だが百の気配どころか、タンポポの手掛かりすら掴めない。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆“葉桜”の密輸ルートを暴くため、観光列車に潜入する太陽

タンポポの施設に侵入し葉桜のありかを探すヒナギク。しかし侵入者に勘付いた皮下が証拠隠滅のため、爆弾を起動させる。皮下は木の下でタンポポの綿毛を持った銀髪の女性と落ち合い、“彼をお出迎えする”ためにどこかへ向かう。

一方、夜桜家でも“葉桜”の行方を追っていた。どうやらタンポポは観光列車を使い葉桜を密輸しているという。

その頃、夜桜家の父親・百と皮下は観光列車の食堂車に乗っており、その列車には添乗員として太陽も潜入していた。業務中、太陽は誤って電気銃を落としてしまうが、白井という美しい髪の女性に拾ってもらう。

夜桜家の父親・百

その直後、他の乗客の女性から「私の部屋、窓開かないんだけど」というクレームを受ける太陽。この列車は蒸気機関車ではないので、窓が開かないのはおかしい。太陽はスマホに付いている毒ガス検知器を起動すると、やはり車内には毒ガスが充満していた。

太陽は食堂車に戻り、電気銃で窓ガラスを割る。ガスの濃度が下がると、太陽の目の前に百と皮下が現れた。車内には人の容貌(ようぼう)を正しく認識できなくなる幻覚ガスが充満していたのだ。

太陽は“婿”として初めて百に対峙する。

◆誰でも望めば力を与えてくれる…“葉桜”の存在意義とは?

しかし、太陽は何者かに後ろから髪の毛で拘束される。それはさっき銃を拾ってもらった白井と名乗る女性だった。

彼女はハクジャといい、葉桜に100%適合した完全適合者。皮下は葉桜に100%適合したハクジャと夜桜の血に適合した太陽で力量差はどれくらいあるのかのデータを取るため、偽情報で夜桜家を陽動し、まんまと太陽を単独で誘い出したのだ。

データを取るため太陽を誘い出したと言う皮下

皮下と百は太陽をハクジャに任せ、食堂車を去る。「マジで娘婿にあいさつするためだけにくっついてきたの?」「あの人にわがままを許してもらえる身分、うらやましいよ」とマイペースを崩さない百に嫌味を言う皮下。

太陽に対峙したハクジャは、なぜ自分が葉桜を使ったのかを語り始める。

10年前まで自分の力で歩けないほどの重病に苦しんでいたハクジャは、葉桜を取り込んだことで生まれ変わることができたと語る。しかし、代償として葉桜に100%適合した完全適合者がその負荷に耐えられる上限は10年。そして、彼女はもうすぐその上限を迎える。特にハクジャのように生命維持に使った場合、凄惨(せいさん)な最期が待っているという。

葉桜100%の完全適合者・ハクジャと戦う太陽

タンポポは誰でも望めば力を与えてくれる葉桜を必要とする人に行き渡している正義の組織だ、と語るハクジャ。「この列車と私を止めなければ、いずれタンポポが全てを飲み込む」と豪語するハクジャに太陽が立ち向かう。

SNS上では「ハクジャさん、過去が辛いんだよねえ」「背景を知ると一概に否定できないんだよな…」と生きるために“葉桜”を選んだハクジャに同情する声が上がった。

『夜桜さんちの大作戦』第20話

8月18日(日)午後5時〜 MBS/TBS系にて放送

8月19日(月)夜10時30分〜 BS日テレにて放送

©権平ひつじ/集英社・夜桜さんちの大作戦製作委員会・MBS

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