アニメ『ザ・ファブル』沢城みゆきの“謎ダンス”に子安武人「もうやめてくれ(笑)」〈宇津帆編〉はアフレコ現場も壮絶バトル?【声優・興津和幸&安済知佳インタビュー】

2024.8.26 17:00

無敵の殺しの天才・通称“ファブル”が、組織のボスから受けた「1年間誰も殺してはならない」という命令により“普通の生活”を送ろうと奮闘するTVアニメ『ザ・ファブル』。2024年4月より日本テレビ系にて順次全国での放送を開始し、7月からは第2クールへ突入。原作の中でも“一番泣ける”と人気のエピソード<宇津帆編>が描かれていく。entaxではこの度、主人公・佐藤明役の興津和幸(おきつ かずゆき)、そして<宇津帆編>のヒロインである佐羽ヒナコを演じる安済知佳(あんざい ちか)に単独インタビュー。メインキャストの一人・子安武人が思わず「やめてくれ(笑)」と発した沢城みゆき(洋子役)の行動や、興津がこっそり仕向けたという“アフレコ現場での座り位置”についてなど、シリアスな展開とは裏腹に和気あいあいとしたアフレコ現場の裏話を明かしてくれた。

<宇津帆編>あらすじ
明たちが暮らす太平市の、とある興信所。所長を務める宇津帆玲は、表の顔こそ地域から信頼される人格者だが、裏の顔は弱者から徹底的に金を搾り取る“悪魔”だった…。そんな宇津帆の下で事務員兼秘書として働くのが、車椅子の女性・ヒナコ。実は4年前、彼女は明の“殺し屋としての仕事現場”に遭遇。時を経て、今度は“休業中”の明と偶然の再会を果たすこととなる──。

明とヒナコ(第20話より)

興津和幸(明役)と安済知佳(ヒナコ役);
興津和幸(明役)と安済知佳(ヒナコ役)

◆男さえ魅了する!?第2クールの大ボス・宇津帆玲とは

──<宇津帆編>では多くの新キャラが登場しますが、まずは藤真秀(ふじ しんしゅう)さん演じる宇津帆玲について教えてください。

興津 宇津帆のしゃべりはね、天才的ですよ!
安済 ほんとにそうですよね!
興津 淡々と静かにしゃべっているように聞こえるんだけれども、ものすごく複雑なことを藤さんはやってらして…。ちょっと僕、今回、暇なんで、口の中でセリフをマネたりしてました。
安済 えー!(笑)
興津 すみません。明、今回ちょっと暇です(笑) 宇津帆の興信所の話になると、あんまり出てこないから。

藤真秀演じる宇津帆 その魅惑的な低音ボイスはSNSでも話題だ(第20話より)

──口の中でマネする、とは?

興津 しゃべり方を再現しようと、口の中で“モノマネ”させていただいてたんです。けど、すごく口の中を動かさないとそのしゃべり方はできなくて…。それを、あのねちっこい、静かな宇津帆として表現している藤さんはすごいなー!って改めて思いましたね。
安済 色っぽいですよね。初めて藤さんが演じる宇津帆の声をきいた時、『色っぽ~!』って感動しました。
興津 魅力的だからこそ(騙される)っていうのはあるのかもね。
安済 色っぽい魅力と悪い部分の、ここのバランスってあるのかもって考えさせられますね。
興津 いいことしか言わないですからね。正論をしゃべるから、『あ、正しいことを言ってるのかもしれない』って思わせる 。なんか宇津帆のヌメヌメ感というか、しっとり感というか、その名の通りの…でも凶暴な牙を持ってそうな、そういう印象をやっぱり受けましたね。 でも藤さん、チャーミングなんですよ、ご本人は(笑)。笑顔も爽やかで!
安済 とても謙虚な方で、かっこいいですよね。

──普段はどんな雰囲気なんですか?

興津 なんて言ったらいいんですか。ほんとに、かわいい…かわいいハンサム(笑)
安済 穏やかで、ギャップがすごいんですよ、宇津帆との。
興津 『あ、騙されるわー』って思いましたもん。男の僕からみても、その男の色っぽさというか。(キャラのしゃべりは)あんなに気持ち悪いのに、なんで気持ちいいんだろうみたいな!

岬の部屋に仕掛けられた盗撮機を発見したときの宇津帆 標的をおどすネタを手に入れ、ほくそ笑んでいた(第18話より)

◆“血圧ダンス”に“筋トレ”??和気あいあいのアフレコ現場!

──宇津帆の“専属の相棒”として登場するフリーの殺し屋・鈴木ヒロシを子安武人さんが演じていますが、アフレコ現場ではどのような雰囲気ですか?

安済 子安さんが、ですか?(笑)
興津 若造りしてるキャラクターにぴったりな…怒られる!怒られちゃう!(笑)

子安武人演じる鈴木 若く見えるが整形を繰り返しており40近い年齢だという(第18話より)

興津 なんか、今回現れるもう一人のプロとして、ビシッと空気をつくってくれてるのは実感しますよ。怪しい男が出てきたぞっていう、宇津帆とはまた違った感覚、違った感性、違ったタイプの男として。どこか怪しいんだけどキレイな部分もあって。ちなみにスタジオでは、女の子たちが「罵倒されたい」ってキャーキャー言ってました(笑)

──うれしい悲鳴、的な?

安済 あー!(笑) そうですね、主に…(笑)
興津 誰とは言いませんけど、「口の悪い鈴木、最高です」って(笑)
安済 言ってましたね(笑)
興津 悪い男や、鈴木は!なんなんでしょうね。いろんないい声の人いっぱい見てきましたし、一緒に収録させてもらいましたけど、あんなにキャーキャー言われる人、他にいないなって思って、びっくりしました。さすがです(笑)

──安済さんもそう感じますか?

安済 子安さんはほんとに、鈴木のあの…なんだろうな…得体の知れなさ? その中にある、ちょっとした温かさだったり、ヒナコに対してもそうですけど、プロのはずなのにちょっと人間味を見せるあの感じがすごく魅力的なんですよね。子安さん自身も、確かにそう言われたらそう見えてきました(笑)

どこかヒナコを見守っているような鈴木は、彼女のために自ら明を牽制する場面も(第18話より)

──鈴木は沢城みゆきさん演じる洋子とのある場面が期待されますよね

安済 もう超楽しみです!
興津 テンション高いですよ、みなさん。沢城さんは今回も「血圧をあげよう!」って言って、“血圧ダンス”を踊ってらっしゃいます。

──血圧ダンス??

興津 ご本人が、そうおっしゃっていました(笑)
安済 私、それ拝見できてないんですよ!(笑)たぶん沢城さんが(収録が)Aパートで、私がBパートから収録だったのでタイミングが合わず…その時に子安さんだったり興津さんがすごく話題にしてました。「すごかった!」って。
興津 子安さんが「真面目なセリフをこれから言わなきゃいけないのに面白いことをするのはやめてくれ!」って、大笑いしてたんですよ(笑)
安済 素晴らしいですね〜(笑)
興津 うるさい人いっぱいいるから(笑)筋トレする人もいるし!

鈴木と洋子が対峙する場面は第2クールの目玉のひとつ(第20話より)

──アフレコ現場で筋トレ!?どなたですか?

興津 あの“悪い人”です。髙橋耕次郎さん(砂川宗一役)。まぁ筋トレというか、もう豪快にストレッチをされて、体動かして、ウォーミングアップして…。
安済 どこでだろう。ロビーとかですか?
興津 いやいや、スタジオの中で(笑)「君もやらないか!」って言われて。「いや、僕は(キャラ的に)テンション上げるとダメなので、上半身だけ動かします!」って言ってやってましたけど…(笑)髙橋さんと沢城さんはよく一緒になってアップしてましたよ。

髙橋耕次郎演じる真黒組の幹部・砂川 作中では黒い野望を持つ組の稼ぎ頭だ(第14話より)

◆ヒナコ(安済)もびっくり!アフレコ現場で密かに繰り広げられる“チーム戦”…?

安済 この前、ふと席順のことで思ったんですけど、ちゃんと役の…立ち位置の…!
興津 そうでしょ!

──席順というのは?

興津 スタジオにイスが“コの字”型に並んでいて、さらにその後ろにもう一列あるんですけど。その自分がスタジオに来て最初に座る位置の場所取りというか、陣取りが絶妙なんですよ(笑)
安済 そうそう!
興津 まぁ仕向けてるんですけどね、僕が。
安済 え、そうだったんですか?!
興津 絶対真ん中に僕、座らないですもん。
安済 そう!真ん中に行かれないんだな〜って思ってて…。

興津 それを言ったら、なんで“興信所チーム”のところに行かないんですか。
安済 なん……なんででしょうね(笑)ヒナコが仲間だと思ってないんでしょうかね…
興津 心情がね。馴れ合わない感じですよね。
安済 そうそう!どちらかっていったら、やっぱり興津さんだったり子安さんみたいな、ちょっとだけ心を許してる人(キャラ)のところにいたいのかもって。私自身は藤さんや金光さん(太平興信所に新しく入所してきた元真黒組組員・井崎勤演じる金光祥浩)と、めっちゃ話したいんですよ? ですけど、なぜか対角に…(笑)
興津 正面だけど一番遠いところに座ってるんですよね(笑)

“興信所チーム”のひとり・井崎(右) 作中では元真黒組という立場を利用して情報を集めることも(第17話より)

──劇中でのチームがアフレコ現場にも反映されている…ということですか?

安済 そうですね。オクトパスチームはあっちで〜みたいな! で、真ん中には洋子と鈴木っていう…(笑)鈴木もどちらかって言ったら、あの一派の中で完全にあっちじゃないのかも。
興津 そうそう。雇われですからね。
安済 私、なんとなく座ってたけど、みなさん考えてのことなんですかね?
興津 計算してるんですよ。
安済 えー!(笑)
興津 手玉に取られてるんですよ、みんな。子安さんなんて、真ん中で一人、ちょこんって座って「誰か来てよー」って言っても絶対誰も来てくれないっていう(笑)孤高の存在・鈴木っていうのを体現されてますよ。

“オクトパスチーム”ことデザイン制作会社オクトパスの面々 作中同様、興津はアフレコ時も岬(花澤香菜)や田高田(大西健晴)と近くにいることが多いようだ(第8話より)

興津和幸(明役)と安済知佳(ヒナコ役)

【興津和幸(おきつ かずゆき)Profile】
兵庫県淡路島出身。ケッケコーポレーション所属。『ジョジョの奇妙な冒険』(ジョナサン・ジョースター)をはじめ、『ハイキュー!!』(大将優)、『アイドリッシュセブン』(大神万理)、『炎炎ノ消防隊』(カリム・フラム)、『Dr.STONE NEW WORLD』(モズ)、『夜桜さんちの大作戦』(夜桜辛三)など、数々の人気作に出演。

【安済知佳(あんざい ちか)Profile】
福井県出身。エイベックス・ピクチャーズ所属。『響け!ユーフォニアム』(高坂麗奈)、『リコリス・リコイル』(錦木千束)、『デリコズ・ナーサリー』(テオドール・クラシコ)、『Re:ゼロから始める異世界生活 』(シリウス・ロマネコンティ)など、多数作品に出演。『終末トレインどこへ行く?』(千倉静留)では、興津とも共演。

『ザ・ファブル』
2024年4月6日(土)より日本テレビ系にて順次全国放送(※ディズニープラスで全話見放題 独占)。南勝久による原作漫画は累計発行部数2,500万部を記録。2019年と2021年には岡田准一による実写映画化でも話題に。アニメでは興津和幸、沢城みゆき、花澤香菜、大塚明夫、津田健次郎、小村哲生、福島潤など豪華キャスト陣がキャラクターボイスを担当。<宇津帆編>では藤真秀、安済知佳、子安武人らも参加し、本作をより盛り上げていく。

画像提供:©︎南勝久・講談社/アニメ「ザ・ファブル」製作委員会
写真:©entax
興津和幸さんヘアメイク:村松直美
安済知佳さんヘアメイク:上田忍(S☆mode)
安済知佳さんスタイリスト:津野真吾(impiger)
衣装協力(安済知佳さん):VACANCY、VANNIE U

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