『君は放課後インソムニア』キャスト座談会後編:森七菜が共演者をキュンとさせたシーンとは?

2023.6.23 20:00

現在公開中の映画『君は放課後インソムニア』。石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む高校生の男女が出会い、仲間の力を借りながら天文部を発足させるという青春ラブストーリーだ。
entax取材班は、W主演の森七菜、奥平大兼をはじめ、同級生役を演じた上村海成、安斉星来、永瀬莉子、川﨑帆々花の座談会を独自開催。それぞれのお気に入りシーンでは森七菜にキュンキュンしていたことが発覚!?

<出席者>
森七菜/曲伊咲(まがり・いさき)役…不眠症に悩む女子高生
奥平⼤兼/中見丸太(なかみ・がんた)役…眠れない夜を過ごし、天文台で伊咲と出会う男子高生
上村海成/受川太鳳(うけがわ・たお)役…丸太が不眠症であることを唯一打ち明けている同級生
安⻫星来/穴水かなみ(あなみず・かなみ)役…伊咲の友人で、ソフトボール部に所属している活発な女子高生
永瀬莉⼦/蟹川モトコ(かにかわ・もとこ)役…伊咲の友人で、天真爛漫(てんしんらんまん)な性格。実家の飲食店を手伝う。
川﨑帆々花/野々三奈(のの・みな)役…美術部所属で、伊咲と丸太の部活動の手伝いをする。

(前後編の後編/前編はこちらから)

映画の1シーンより丸太(奥平大兼)と伊咲(森七菜)
©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

■「お芝居と普段の境目がないくらいにナチュラルに話せた」(奥平大兼)

――奥平さんが以前entaxの個別インタビューで、映画の役柄と演じた本人のイメージが近くてキャスティング大成功、という話をされていましたが、実際そうでしたか?

奥平 みんな、演じた役と似てる気がしたんだよね。例えば教室でみんなでいるシーンを演じ終わった後も、お芝居と普段の境目があまりなくてナチュラルに話せていた印象があって。
森 星来ちゃんは、そのまんまかも。
安斉 いや、みんなそうだよ。奥平くんはもう丸(がん)ちゃんそのもの! メガネがないと違和感。
森 確かに理想のキャストという感じがします。でも星来ちゃんは、(役柄の)かなちゃんみたいに寡黙ってわけではないよね。
安斉 そうよね〜。

――運動が得意そうなイメージはぴったりでした。

安斉 確かに運動は得意です。
奥平 ソフトボールのシーン、すごく練習したよね。投げたボールを僕が受けるというシーンがあったので、その練習をがんばってました。
安斉 下投げが難しくて、つい上から投げたり。でも最終的に私が本気を出し過ぎたのか、奥平くんが「怖い」と言い出して。
奥平 ボールが強力なんですよ。
永瀬 しかもこの目力で投げる!
奥平 ボールを投げながらセリフのキャッチボールもあるのに、一瞬記憶が飛びそうになったよ(笑)。

(左から)森七菜さん、奥平大兼さん

■永瀬、川﨑、上村は「自分とは似ていない」と主張

――永瀬さん演じた蟹川モトコは、強気に見えて実は友達思いの一面がありますよね。

永瀬 どうなんだろう? 強気かな?
森 奥に見える芯の強さは感じるよね。
永瀬 え、ほんと? 新たな一面を知りました。
安斉 いやいや、強気だよ。
永瀬 でも演じてみて、ちょっと難しかったところはありました。みんなの会話の流れを自分の流れに変えていく、みたいな役だったので、そこは普段の自分にはない部分でちょっと違ったかも。でも、(演じてみたら)おもしろかったです。

永瀬莉子さん

――川﨑さんは、美術部員の優しい女の子・野々三奈を演じていましたね。

川﨑 自分では似てないと思ってるんです。
奥平 えー、似てるよ! コミック読んでも、三奈は川﨑さんにしか見えなかったもん。
森 雰囲気とか見た目も似てるよね。
川﨑 そっかぁ。自分ではわからないです。

――上村さんは丸太が唯一秘密を明かしている親友・受川太鳳役でした。

上村 僕は似ているのか、未だによくわからない部分があって…。
奥平 見た目はそこまで似てないかもしれないけど、2人一緒のシーンでの受川の姿は原作コミックの通りだったと思ったよ。
上村 じゃあ良かったです(笑)。

上村海成さん

■「七菜ちゃんがかわい過ぎてやばかった」(安斉星来)

――それぞれ、作品の中で印象に残っているお気に入りシーンを教えてください。

安斉 私から言っていいですか? マネージャーさんともずっと話してたくらい印象に残っているのが、伊咲が丸太の背中に耳をあてて心臓の音を聞くシーン。あれ、やばいと思うよ。七菜ちゃんがかわい過ぎた。
永瀬 私もあそこ好き!
奥平 あのシーンいいよね。
安斉 もうね、キュン!ってきたの。あのシーン好きだな。マネージャーさんも、高校生に戻りたくなったって言っていたくらい。大人世代にも刺さると思うよ。

安斉星来さん

――永瀬さんはいかがですか?

永瀬 学校でイベントの準備をしているシーンかな。みんなで集まって準備して、雨が降るシーンでは全員で濡れたり、学生っぽい青春を味わえたシーンだったので印象深いです。すごく楽しかったです。
上村 一回、雨を降らすシーンでリアルに雨が降ったことがあったよね。
奥平 けっこう降ったよね。
永瀬 星来はファンデーションとの戦いだったよね(笑)。
一同 笑
安斉 そうそう。顔も手も足も日焼けメークしているから、私だけ濡れないように端の方にいたんです。
森 ファンデーションが溶けちゃうからね。
安斉 みんなひどいんですよ。「穴水溶けてる〜!」って言ってきて。
奥平 (ファンデーションがつくから)触りたくない、みたいな感じだったよね。
安斉 そう! しかもひどいのが、私が1回莉子に触れちゃったら「やだ!」って感じですごくイヤそうにしていて。
永瀬 だって制服のシャツ白いし、ファンデーションがついたら汚れちゃうから(笑)。

映画の1シーンより穴水かなみ(安斉星来)、蟹川モトコ(永瀬莉子)、野々三奈(川﨑帆々花)
©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

■「自分が出ていないシーンのみんなの表情が印象的」(森七菜)

――森さんのお気に入りシーンはどこですか?

森 私以外のみんなが喫茶店に集まっているシーンです。丸太が伊咲への思いを打ち明けるシーンで、丸太の言葉や気持ちを受け止める表情が、みんなそれぞれ違って映っていたんです。台本を読んだ時から(ト書きに)「受け止める」と書いてあったのを見て、友達から気持ちを打ち明けられた時ってどんな顔をして受け止めるんだろうな?と気になっていたんです。だから、みんなの表情を見てその答えを知りました。
奥平 あの撮影ひどかったんだよね。シリアスなシーンなのに、みんな笑ってるの。
川﨑 違うよ。奥平くんが(セリフを)かんじゃったの。
奥平 え? 俺だっけ?
安斉 そうだ。奥平くんだ。
永瀬 私は奥平くんに背中を向けているから状況がわからなくて。何が起きたんだろうと思った。
川﨑 確か2回NG出したのかな。
奥平 そうだったわ。そういう時って笑いが止まらなくなっちゃうんだよね。

森七菜さん

――奥平さんはいかがでしょう。

奥平 いっぱいあるんですけど……夜の神社で星を撮るシーンかな。伊咲のお姉ちゃん(工藤遥)と2人で伊咲のことを話す場面があって、その中で丸太が「伊咲さん、かっこいいんです」と言うセリフがすごく印象に残ってる。この間池田監督と話していた時、監督もそこはすごく覚えているって言っていました。あそこは丸太のすごく素直な気持ちが出ていて、しかも星空を撮影する楽しさもあって印象に残っています。
神社にはクワガタがいて、俺は虫が苦手なんですけど、工藤遥さんがクワガタを近づけてくるんですよ。やめてくださいよ、って逃げたり。自然に囲まれてそんな思い出もあります。

奥平大兼さん

■森七菜と奥平大兼の“ガチ照れ”シーンに注目!

――川﨑さんはどのシーンが印象に残っていますか?

川﨑 私も“七菜ちゃんかわいい関連”なんですけど、丸太が伊咲の家まで行くシーンです。七菜ちゃんがセリフを言いながらガチで照れてるから、かわいいし、いいシーンだなと思って。
奥平 あれは確かに僕も思った。
安斉 奥平くんもガチ照れなんじゃない?
森 あのシーン、どうしようかな、と思っていたんですよ。台本にキュンキュンするようなセリフが並んでいて、どうやって言ったらいいんだろうって悩んで。
奥平 ずっと言ってたよね。俺は先にそういうシーン終えてるからね。

川﨑帆々花さん

――最後になりましたが上村さんもお気に入りシーンを教えてください。

上村 天文台の撮影がものすごく暑いというのを、ずっと聞かされていて。初めて天文台で撮影した時、本当にものすごく暑くて、「この現場の仲間に入れた」という実感がわいたんです。あの暑さを共有できたのが仲間っぽかったというか。
森 本当に暑かったからね。
永瀬 それを聞いていたから完成した作品を試写した時に天文台のシーンを観たら「これ、実は暑いんだろうな」というのが頭をよぎりました。
上村 (森さんに向かって)よくパーカー着てたよね。
森 衣装だからね。
奥平 天文台の天井が開くシーンは最高だったよね。
森 開いた瞬間、フワーって風が来て涼しくなったよね。

座談会でも同級生が教室で話しているのと同じように盛り上がりを見せていた6人。仲良しだからこそのナチュラルな空気感が映像から伝わる『君は放課後インソムニア』は現在劇場にて公開中。

©オジロマコト・小学館/映画「君ソム」製作委員会

【作品情報】
『君は放課後インソムニア』
全国公開中
<ストーリー>
石川県七尾市。高校1年の中見丸太は不眠症に悩んでいた。
ある日、学校の使われていない天文台で、偶然にも同じ悩みを持つクラスメイト曲伊咲と出会う。クラスではろくに話したこともないけれど、誰にも打ち明けていなかった不眠症という秘密でつながり、次第に打ち解けていく。
そんな2人が天文台を勝手に使っていたことがばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。寂しい表情を浮かべる伊咲を見た丸太は、安らげる場所を守るため、休部となっている天文部の復活を決意する。
出演:森七菜、奥平⼤兼
桜井ユキ、萩原みのり、上村海成、安⻫星来、永瀬莉⼦、川﨑帆々花
⼯藤遥、⻫藤陽⼀郎、⽥畑智⼦、でんでん、MEGUMI、萩原聖⼈
原作:オジロマコト「君は放課後インソムニア」(⼩学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督:池⽥千尋
脚本:髙橋泉 池⽥千尋
企画・制作プロダクション:UNITED PRODUCTIONS
製作:映画「君ソム」製作委員会
配給:ポニーキャニオン

公式HP
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写真:©オジロマコト・⼩学館/映画「君ソム」製作委員会
©entax

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