坂口健太郎の願いにスタッフは大慌て『CODE―願いの代償―』共演者は坂口の“座長ぶり”称賛

2023.6.27 18:00

日本テレビ系新日曜ドラマ『CODE―願いの代償―』制作発表会見が神奈川県・APA HOTELS&RESORTS 横浜ベイタワー宴会場で開催され、キャストの坂口健太郎、染谷将太、松下奈緒、堀田真由が登場した。

■「今日は会見だけで終わりましょう」という坂口の大胆な願いに周囲も大慌て!?

この作品は婚約者を失い、絶望のふちに落ちた刑事がその死の真相を追い求める中で、どんな願いもかなえるという、謎のアプリ“CODE”に手を伸ばし、展開される物語で、幾重にも重なる事件と欲望が渦巻く、ノンストップ・クライム・サスペンスである。

主人公の刑事、二宮湊人は物語の冒頭で婚約者を亡くしてしまい、それが後の行動のトリガーになっているという。二宮を演じる坂口健太郎は、「今回はアクションの動きも大変なのですが、二宮は最愛の人を亡くしてしまっているから、どこか心が晴れやかでない瞬間というのが多いんです。だから自分の中でも抑圧されながら、いろいろなものに翻弄されながら動いていく。それは軽やかに芝居をするというより、どこか押し潰しながら、感情を殺しながらやったりする瞬間もあるので、やはり大変だなと思います」と語った。

CODEの謎を追う正体不明のフリー記者、椎名一樹を演じる染谷将太は、「ノンストップ・クライム・サスペンスはすごく好きなので、楽しいです。本当にノンストップで、毎回山場」と説明すると、坂口も「毎回、山場だよね」と深くうなずく。

謎の女性、三輪円を演じる松下奈緒は、謎の存在であるからこそ、今日はどこまで話していいのか判断するのが難しい、と話す。司会者から「何か1つでも明かせることがあれば」と尋ねられると、「ほぼ1人のシーンが多いです。私は存在を明かさないようなお芝居が多いので、1人で車の中にいたり、現場にいてもなかなか話す機会がなくて。だから今朝、皆さんと顔を合わせてお話できたことが、楽しかったです」と喜んだ。

椎名とともにCODEにまつわる事件を追う三宅咲は、堀田真由が演じる。「今回ハッカーを演じるということで、役の捉え方で少しギャップを持たせたいと思って。ふわふわした可愛らしい感じのタイプの人がパソコンのスキルがある人だったら面白いのかな、と思ったので、髪を巻いてみよう、となったんです。椎名さん(染谷将太)とペアになることが多いのですが、すごく髪型が似ていて」と役作りのこだわりポイントを堀田が言うと、「後ろ姿が一緒なんです。そこに謎はないんですけど」と染谷が答え、会場は笑いに包まれた。堀田は染谷に、いつか三宅がつけているピンを一緒につけてほしいとお願いすると、「つけかけたんですよ。スタッフに止められました」と暴露した。

続いて、本作では「どんな願いもかなえる」という謎のアプリ、CODEが物語の大きな鍵を握っているということで、“もしCODEが手元にあったら”という想定で、4人に「撮影現場でかなえたい願い」をフリップに書いてもらうことに。

堀田はハッカー役らしく肩が凝るということで、「マッサージをよんでほしい」。松下は「これはかなえられるでしょう」と言って「BBQ」。そして染谷は「現場にサウナが欲しい」といった願いを挙げた。司会者が「染谷さん流の“ととのえ方”はありますか?」と質問すると、サウナの中でセリフ合わせをするので、台本を持っていくと語り「しわくちゃになってしまうので、マネージャーさんに、サウナ用とサウナじゃない用の台本を2冊もらっている」と明かして、司会者を驚かせた。

最後、坂口は「これ多分絶対、簡単にかなえられると思います」と前置きをし、「この後、現場があるんですけど、今日はもう会見だけで終わりたい」という大胆な発想に、思わず報道陣も爆笑。「多分、スタッフの方たちも準備していると思うので、今日はバラシとなって、みんな休みになるから、BBQもできるし」と言うと、松下は「その手があったね」と同意。

司会者が「CODEと同様、代償が必要かもしれないです」とくぎをさすと、坂口は自分の願いについて「一番いろいろな人に迷惑がかかる」と笑った。

■一瞬でも見逃せないストーリー「皆さんの1週間の1時間をこの作品にいただけたら」

続いて撮影現場の雰囲気を伝えるために、スタッフからの出演者に対するタレコミ情報が紹介された。坂口は「すごくシリアスなシーン場面だとしても1度ツボに入って笑ってしまったら止まらない」という情報が寄せられて、本人も「自覚があります」と答える。

松下は逆にそれがすごく助かった、と感謝する。「坂口くんと染谷くんと3人のシーンで初めてお会いした時も、笑い声がすごくあって。張り詰めた空気感の中でも、どこかちょっと笑顔があふれると、気持ち的には楽なんですよね。いろいろなもの抱えた役で大変だろうから、僕に話しかけないでください、くらいの雰囲気なのかなと思ったら、真逆だったので、かえって安心しました」

また染谷にも「スタッフだけでの打ち合わせ中、撮影をした絵のチェック中も、染谷さんがずっとそばで控えている」というタレコミ情報が、実際の写真とともに紹介された。

これに対し染谷は「だってここぐらいしかいるところがないので。そんなに場所がないですからね」と言いながら、「現場の皆さんが何を考えているのかを見るのが好きですね。こういう意図はここにあっているんだとか、こういう絵が撮りたいのか、というのを見ている」と告白した。

制作発表会見の最後は、報道媒体からの質問を受け付けた。まずは「このドラマの魅力的に感じられる部分は、どんなところでしょうか?」という質問に対して坂口は、「自分が願えば願うほど、代償自体も大きくなってくる点に“すごく公平なアプリだ”と思った」と語った。

さらに「今はまだ円や椎名、咲のバックグラウンドは語られてはいないんですけど、2話、3話、4話となって来た時に、彼らにこんな過去があったんだ。こういう願いがあって、こういう思惑で、こういう思いで動いていたんだと、ちょっとずつ見えてくるところに、今回の作品のストーリー性を感じています」と分析した。

染谷も「ノンストップというのはハッタリじゃなくて、本当にノンストップなんですよね。結局、人間の欲望というものが究極で、“命より大切な欲望って何なんですか?”という話なんですけれど、奥底に隠れているものが、どんどんあぶりだされていく。そんなドラマだと思っていて、本当に面白いです」と太鼓判を押す。

坂口は「2作連続主演ということで、スイッチを変えるためにあえて行われたことはありましたか?」という質問に対し、もちろん大変な面はあるとしながらも、「『Dr.チョコレート』というドラマがあって、今回『CODE―願いの代償―』に入る中では、あえて意識をして何かを、というのは正直なかったんです。現場に入って共演者さんと相対した時に、勝手に切り替わっている自分もいて。そこまで切り替わりのエネルギーは要してはなかったかもしれないです」と素直な心境を語り、そのうえで「自分だけが分かる部分なのかもしれないんですけど、『Dr.チョコレート』のTeacher役と、今回の『CODE―願いの代償―』の二宮役の、何かニュアンスのような演じ分けは、ちょこちょこ意識した時はあるかもしれないです」と明かした。

また座長、坂口健太郎の様子を質問された堀田は、張り詰めたシーンもすごく多いけれど、その中で、本当にいつも変わらない、とても自然体の方と語り、「真ん中にいてくださる方が、とても自然体で、笑いだしたら止まらないとか。そういうふうに場を柔らかくしてくださると、周りにいる私も気を張らずに現場にいられます。それと私も松下さんもそうなんですけれど、スタッフさんも含め、関西の人が結構多いんです。たまに坂口さんが関西弁を話してくださったりして、すごく楽しい現場です」と教えてくれた。

最後に視聴者へのメッセージで坂口は、「週に1回あるドラマ作品は、何かをしながらその時間を一緒に共有することがとても多いと思うんです。ただ今回の『CODE―願いの代償―』という作品は、一瞬でいろいろなものごとが進んでいったり、感情が切り替わったりもするので、皆さんの日曜日の22時半の1時間だけを、この作品にいただけたら、すごくうれしいです」とコメントした。

日本テレビ系『CODE―願いの代償―』は、2023年7月2日(日)よる10:30スタート。

写真:©entax

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