新アイドル『Fuhua』がステージデビュー プロデューサー・すぅと共に語ったグループの未来像

2023.7.12 16:30

日本テレビ×プラチナムピクセルによる新アイドルプロジェクト『NFT IDOL HOUSE』から誕生したアイドルグループ『Fuhua(フーファ)』が初ステージを飾った。2023年6月11日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで行われたデビューライブ『"Fuhua"Premium Reveal Live』では、グループの軌跡を映すHuluのドキュメンタリー番組『Documentary of Fuhua 殻を破れ! デビューする瞬間』で記録されたオーディションの課題曲「Spotlight.」など全5曲を披露。ステージではメンバーの涙も光り、終演後のインタビューでは、プロデューサーのSILENT SIREN・すぅと共に初ステージの感想などを語った。

■言葉を詰まらせるメンバーもいたグループの初ステージ

グループのロゴが灯るステージに、メンバーが1人ずつ登場。スポットライトの光を背にしたアノン、ウララ、スズナ、ナエ、ナツキ、ハルコ、ミユ、リーダーのリリサが横1列に並ぶと、場内には盛大な歓声と拍手が響いた。

ステージでは、グループのスタートを象徴する楽曲『Spotlight.』や、メンバーが猫のような振り付けで魅了する『Kitty』などを披露した。

中盤のMCでは、ファンの愛称が『Wings』に決まったことを発表。ナエが、コミュニティアプリ『Discord』での配信時に「あるファンの方が『Wing』という『s』のない案を出してくれたんですけど、私たちのファンは1人じゃないので『s』を付けて『Wings』と付けさせていただきました」と決定までの経緯を明かし、全員で「Wingsのみなさ〜ん!」と呼びかけると、観客は温かい拍手で歓迎した。

この日最後の楽曲『LABIBI』を歌い上げ、最後のMCでは、観客への感謝を伝えメンバーがそれぞれの思いを述べた。

グループ結成後「みんなとたくさん話し合って、切磋琢磨(せっさたくま)し合って頑張ってきました」と振り返ったのはアノン。ウララは「始まり(の場所)に立つことすら大変で険しい道のりだったように私は思うんですけど、こうやって8人全員足並みそろえて立てたことがうれしいです」と喜び、スズナはデビューまでの過程で「メンバーのみんな、スタッフのみなさん、家族だったり、ファンのみなさん、私を支えてくれた人がいたから私はここに立つことができています」と感謝を述べた。

感極まって言葉を詰まらせたナエは「Fuhuaという場所がWingsのみなさんにとって、安らげる場所とか、嫌なことを忘れられる場所にできるよう、私たち、もっともっと頑張っていきます」と固く決意。ナツキは「まだまだ未熟で、できて3ヶ月という短い時間なんですけど、これから大きな道へ進んでいくので、これからも一緒に戦ってくれたら」と観客へ伝え、ハルコは涙を浮かべながら「こんなに大好きな8人でいいステージに立てたことがうれしい」と喜んだ。

初ステージまで「たくさん悩むこともあった」と明かし、涙したミユは「これからどんどん成長していくので、見守っててください」と観客にアピール。リーダーとして毅然(きぜん)とした表情を浮かべたリリサは「歌が得意なメンバー、ダンスが得意なメンバー。制作もできるメンバーとか、絶対的なムードメーカーのメンバーとか、誰ひとり欠けてもFuhuaではない」と話し、Wingsも含めて「1人ひとりと手を取り合って、日本武道館という夢に向かって進んでいけるグループでありたいと思っているので、もしよければ、これからもFuhuaの活動を見守ってほしい」と問いかけた。

最後は、全員で何度も観客へ「ありがとう!」と感謝して終演。次ページより、終演直後に実施したメンバーおよびプロデューサー・すぅへのインタビューの模様をお届けする。

■メンバーとプロデューサー・すぅが振り返ったステージデビュー

――デビューライブが終演。それぞれ、感想や自身の課題は?

リリサ 緊張していて「泣いちゃうかも」と思っていたんですけど、何よりも楽しむことを第一に、お客さんに楽しんでいる姿を見せるのが一番だと思って涙をこらえました。緊張を忘れて、お客さんに届ける気持ちを一番に出せたかなと思います。「間違えちゃうかも…」と頭をよぎることがあるので、今後のライブではそうした気持ちをなくしたいです。それを考えなくても大丈夫なぐらい、日々、詰めていって、本番はとにかく楽しむこと、届けることへ集中できるようにシフトしていきたいです。

ミユ 楽しめたのがよかったと思います。MCは、しゃべるのが苦手なのでもっと頑張りたいと思って。お客さんと目を合わせるとき、近くの人ばかり見ちゃって遠くの人に目を配れなかったのが課題だなと思いました。

Fuhuaのミユ、ハルコ

ハルコ いつも「ここを直さなきゃ」と思っていたところができたのはよかったです。あと、すぅさんに言われたように「端っこの人まで、ファンの人を見られたら」と思いました。逆に、レッスンやリハーサルでできていたのにできなくなっていた箇所もあって、本番では「そんなこともあるのか」と分かったし、もっと頑張らなきゃと思いました。

ナツキ 最初は緊張していたんですけど、ステージでお客さんの楽しそうな顔を見たときに安心して。お客さんもメンバーも、全体的に冷静に見られたと自分で思えたのはよかったです。1曲目、2曲目までは緊張が表情や声に表れていたので、もっと早めに緊張を「楽しい」に切り替えていきたいです。

Fuhuaのナツキとウララ

ナエ 全力、全身全霊でデビューライブを心から楽しめました。本番直前には不安もあったんですけど、お客さんの顔を見られたし、ミスも少なかったし、楽しむ部分ではパーフェクトだったと思います。MCの不自然さ、不安は課題なので、これからはいっさいなくしていきたいです。

スズナ リハーサルで焦っていて、やったことのないミスを連発していたんです。でも、本来はダメですけど、本番では「間違えてもいいや」と心で開き直りながら、とにかく楽しむ気持ちでステージに立ったら、大きなミスをすることなくやり遂げられました。ステージ上のバミリを気にし過ぎていたのは反省で、遠く後ろにいるお客さんへのファンサービスができていなかったので、改善していけたらと思います。

Fuhuaのスズナとナエ

ウララ 本番中に横目でメンバー同士を見て列をそろえたり、自分だけ列からはみ出していないか確認したり。前方のお客さんに悟られないようにしながら、立ち位置の修正とかをできたのはよかったです。Wingsのみなさんへのアピールはできたんですけど、後ろの人には目線を届けられなくて、自分がファンなら「前方のほうが、ファンサービスが多い」と思ってしまうので、満遍なく見るのは(今後の)自分の課題でした。

アノン リハーサルでは前方の人しか見られていなかったんですけど、本番では端っこの人にも目線を送れたし、上にいる方々にも意識を向けられました。自分の名前が書かれたボードを持ってくださっている方がいて「絶対に曲中にファンサービスしよう」と思ったので、アピールできたのはよかったです。『LABIBI』の大事な落ちサビで声がかすれてしまって、技術面では「もっと練習しなきゃ」と思いました。あと、『Kitty』にあるようなカッコいい系の表情が苦手なので、もっとたくさん研究したいです。

Fuhuaのアノンとリーダー・リリサ

――プロデューサーとして、すぅさんはどのように見守っていたのでしょうか?

すぅ ずっと「ああしろ、こうしろ」とみんなに言ってて、みんなはやっているのにも関わらず口うるさく注意していたので、ストレスはかかっていたと思うんです。でも、本番の彼女たちを見て「今までで一番いいパフォーマンスをしていた」と思いました。会場のLINE CUBE SHIBUYAはデビューライブの場所としてふさわしく、不自然さもなく「広い会場が似合う子たち」だと感じて。みんなのアドレナリンが出ているのも伝わってきたし、ライブ中には初めて見る表情も浮かべていたので、プロデューサーとして「やっぱり、私の目は狂ってなかった」と確信しながら、本番後に抱きしめてあげたくなるほどうれしくなりました。

■壇上で流した涙の理由とグループの未来像

――本番中の象徴的な出来事として。最後のMCで、ナエさん、ハルコさん、ミユさんが流した涙の理由は?

ナエ 普段から、本音を吐くと涙が出てしまうクセがあるんです。今日は加えて、Wingsのみなさん、家族への思いもあいまって、込み上げた感情があふれ出ちゃった感じです(笑)。

ハルコ ナエが泣いていたときは横目で冷静に見ていたんですけど、自分の番になったとき、客席にいた友だちや人生で出会った人たちが見えた途端、涙が出てきました。

ミユ リハーサル中、ナエとハルコが泣きそうになっていたのを聞いて、自分も本番前に泣きそうになってたけど、しゃべるのが苦手なので「これ言わなきゃ、あれ言わなきゃ」となって涙が引っ込んでいたんです。でも、本番では言いたいことも全部吹っ飛んじゃって、思ったことをそのまま伝えたら涙が出てきちゃいました。

プロデューサー・すぅ(左上)とFuhuaの8人

――そうしたドラマもあったデビューライブを経た、今後への意気込みをリーダー・リリサさんに伺います。

リリサ 3月にメンバーが決定してから、互いにぶつかり合って色んな気持ちを共有して高め合っていくとは想像していなかったし、Wingsのみなさんとは『Discord』で密に関わっているんですけど、自分で言うのもなんですけど新しい試みができるアイドルは「いいなぁ」と思ってて。Wingsのみなさんと成長するのは変わらず、もっと大きな世界を見せられるように、謙虚に前に進んでいきたいです。

――最後、プロデューサー・すぅさんからもメッセージをいただきたいです。かつて、グループの目標である日本武道館に立った経験もありますね。

すぅ 日本武道館は神聖な場所なので、ふさわしいグループになってほしくて。デビューライブを目指して3ヶ月間、一生懸命頑張ってくれましたけど、これからは他のアイドルと肩を並べて見られるし、Fuhuaが売れるようになるまではこれまでと比べ物にならないほどの努力や気持ちが大事になるので、私も、みんなをサポートできるように頑張っていかなきゃと思ってます。みんなには「Fuhuaに入れてよかった」と感じてもらいたいし、メンバーのテンションが上がる楽曲や衣装を用意したり、大きなステージへ立つまでの過程をプロデューサーとして裏側から支えていきたいです。

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