『キングダム2』コロナ禍で中国との“前代未聞のリモート撮影”「こういう撮り方は世界的にないんじゃないか」

2023.7.28 07:00

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。ここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

7月28日は、原泰久の大ヒットコミックを実写映画化した『キングダム』の最新作『キングダム 運命の炎』劇場公開を記念して、『キングダム2 遥かなる大地へ』を地上波初放送。
中国の春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信(しん)が、秦軍の一員として隣国・魏と壮絶な戦いを繰り広げる姿を描く。

本作の撮影は、突然のコロナ禍により困難をきわめたという。松橋真三プロデューサーによると、コロナショック直前の2020年1月に行った中国でのロケハンで詳細を詰めていたが、その後中国ロケに行けるめどが立たなくなり、“究極のリモート撮影”を考えたのだそう。

それは、選りすぐりのダイナミックなシーンを中国で現地スタッフに撮ってもらうという方法だ。現地で撮影予定だったすべての絵コンテを検証し、日本と中国で撮るカットを仕分けしていき、ジャッキー・チェン作品を担当した何釣(フージュン)アクション監督や、『レッドクリフ』チームが助監督を担当。大作に慣れたチームで中国での撮影を行った。カメラの位置や隊列の組み方など、ワンカットずつすり合わせしながらの撮影は、1000人ほどのスタッフとエキストラが参加する大掛かりなものだったという。

衣装は日本で使ったものと同じものを中国でもつくったとのことで、松橋プロデューサーは「こういうリモートでの撮り方をした映画は、世界的にないんじゃないかと思います」と語っている。

番組の後半では、7月28日公開の最新作『キングダム 運命の炎』の冒頭シーンを、ノーカットで11分間放送。

【ストーリー】
時は紀元前。春秋戦国時代、中華・西方の国「秦」。戦災孤児として育った信(しん)は、王弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・嬴政(えいせい)に出会う。天下の大将軍になると一緒に誓いながらも死別した幼なじみの漂(ひょう)とうり二つの国王に力を貸し、河了貂(かりょうてん)や山の王・楊端和(ようたんわ)と共に王宮内部に侵入する。信は立ちはだかる強敵を打ち破り、みごと内乱を鎮圧。玉座を奪還することに成功した。しかし、これは途方もなき戦いの始まりに過ぎなかった。
半年後、王宮に突如知らせが届く。隣国「魏」が国境を越え侵攻を開始した。秦国は国王
嬴政の号令の下、魏討伐のため決戦の地・蛇甘平原(だかんへいげん)に軍を起こす。歩兵として戦に向かうことになった信は、その道中、同郷の尾平(びへい)と尾到(びとう)と再会。戦績もない信は、尾兄弟に加え、残り者の頼りない伍長・澤圭(たくけい)と、子どものような風貌に哀しい目をした羌瘣(きょうかい)と名乗る人物と最弱の伍(ご)(五人組)を組むことになってしまう。魏の総大将は、かつての秦の六大将軍に並ぶとウワサされる軍略に優れた戦の天才・呉慶(ごけい)将軍。かたや秦の総大将は戦と酒に明け暮れる猪突猛進(ちょとつもうしん)の豪将・麃公(ひょうこう)将軍。信たちが戦場に着く頃には、有利とされる丘を魏軍に占拠され、すでに半数以上の歩兵が戦死している隊もあるなど戦況は最悪。完全に後れを取った秦軍だったが、信が配属された隊を指揮する縛虎申(ばくこしん)は、無謀ともいえる突撃命令を下す。

『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022)
原作:原泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉 原泰久
音楽:やまだ豊
主題歌:Mr.Children「生きろ」(TOY’S FACTORY)
出演:
信(しん):山﨑賢人
嬴政(えいせい)・漂(ひょう):吉沢亮
河了貂(かりょうてん):橋本環奈
羌瘣(きょうかい):清野菜名
壁(へき):満島真之介
尾平(びへい):岡山天音
尾到(びとう):三浦貴大
澤圭(たくけい):濱津隆之
沛浪(はいろう):真壁刀義
羌象(きょうしょう):山本千尋
麃公(ひょうこう):豊川悦司
昌文君(しょうぶんくん):髙嶋政宏
騰(とう):要潤
肆氏(しし):加藤雅也
宮元(きゅうげん):高橋努
縛虎申(ばくこしん):渋川清彦
蒙武(もうぶ):平山祐介
昌平君(しょうへいくん):玉木宏
呉慶(ごけい):小澤征悦
呂不韋(りょふい):佐藤浩市
王騎(おうき):大沢たかお

写真提供:(C)日テレ

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