『モンドセレクション』は“お金払えば受賞できる”はウソ…?ベルギー大使館での厳正な審査会を初取材

2024.2.20 11:45

タレントのヒロミと市川紗椰、お笑いコンビ・チョコレートプラネットが出演する『ブラックボックス』が2月18日に放送。食品や飲料などに贈られる『モンドセレクション』の謎をリポートした。

今まであまり触れられてこなかった社会のカラクリを解明する『ブラックボックス』。今回取材したのは、世界最大級の食の格付け機関『モンドセレクション』。1961年にベルギーで設立され、87か国で採用されている。数々の商品に表示されており、今や広告の定番。

しかし“ブラックボックス”といわれる闇の部分も。「出品すれば何かしらの賞がもらえる」「ほぼ金賞だし」「お金払えば受賞できるイメージ」と、怪しむ声も。実際、2018年のデータによると、出品数2820点のうち受賞したのは2584点と受賞率は90%以上。

取材を進めたところ、出品手続きなどの申請を代行する、モンドセレクション公認の申請代行エージェントがいるという。その一人に話を聞くと、高く評価されるためには、品質はもちろん、パッケージにも工夫が必要で、特にアレルギーの原因物質などの表示が重要だとか。そうした条件をクリアした、上質な商品が多く出品されるため、受賞率は自ずと高くなるそうだ。

出品にかかる費用を聞くと、エントリー料が約23万円、申請代行費用が約27万円で、計50万円以上、オプションのコンサル料を追加するとプラス20万円だという。それでも受賞すれば「売り上げは2倍違う」とのこと。公認エージェントは日本に7社あるという。

今回番組は、おりしもベルギー大使館で行われていた審査会を取材。総括する人物は「世間に誤った情報が広がっているので、今回初めて審査の様子をお見せします」とのこと。会場に入ると、20名の審査員がズラリ。うち12人がミシュランの星付きシェフで、その他も世界一流の料理関係者だという。全400品を10日間かけて審査。想像以上の厳正な審査に、MCたちは驚きの連続だった。

写真提供:(C)日テレ

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