【独自取材】歌手役やミュージカル出演が続く俳優・吉柳咲良「大丈夫じゃなくても大丈夫にさせるのが仕事」

2024.2.25 16:30

ホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリを、歴代最年少の12歳で受賞。以降、ミュージカル『ピーター・パン』をはじめ、映像作品にも数多く出演する俳優の吉柳咲良に、entax取材班が単独インタビュー。得意の歌を生かした出演作が続く今年の活動について話を聞いた。プレッシャーに打ち勝つために決めた今年の目標とは……?

(前後編の後編/前編はこちらから)

■初出演の朝ドラでは全力で歌ってます!

――連続テレビ小説『ブギウギ』(NHKにて放送中)に若手歌手・水城アユミ役で出演されると発表になりました。

吉柳 そうなんですよ。またプレッシャーがかかる役どころで(笑)。重要な役が続くのはとてもありがたいことですよね。おかげで毎回現場が楽しく「私はいま生きている!」と感じることができています。

――朝ドラの収録はどうでしたか?

吉柳 ものすごく楽しかったです。楽しくてリハからギアが上がっちゃって「もう少しセーブしても大丈夫ですよ」って言われているのに毎回全力で歌っていました。

■山口百恵さんに120%の敬意を込めて歌いました

――歌手役といえばお正月に放送されたNHK・BSのドラマ『アイドル誕生 輝け昭和歌謡』では山口百恵さん役でしたね。

吉柳 実在している方なので、またいつもと違った緊張感でした。うまく呼吸ができなかったくらいです。ドラマの中では5~6曲歌っているのですが、山口百恵さんが歌っている姿を何度も映像で見て、ご本人の歌い方や声の説得力、眼差しはゆるぎないものにしようと思って演じました。ご本人に失礼のないように120%の敬意を込めました。

■ジュリエット役はピーター・パンとは真逆!?

――5月にはミュージカル『ロミオ&ジュリエット』にジュリエット役で出演予定です。ミュージカルといえば2017年から6年間『ピーター・パン』の主演を演じてきましたが、久し振りの舞台でしょうか?

吉柳 やっぱり私はミュージカルが好きなので決まった時はうれしかったです。でも、ジュリエットはピーター・パンとは真逆というくらい全く違う役なので、どうなるんだろう、と思っています。朝ドラの現場でもその話を趣里さんとしていて「イメージと全然違う役だけど大丈夫?」と言われました。「いや、大丈夫じゃないんですよ」と正直に答えましたけど (笑)。でも、大丈夫にさせることが仕事ですから、そこは皆さんに鍛えていただこうと思っています。 もう1人のジュリエット役、奥田いろはさん(乃木坂46)にはお会いして、華奢でかわいらしくてジュリエットそのものでした。私より年下の出演者がいるとは思っていなかったのですが、「切磋琢磨してがんばっていこうね」という話をしました。

■自分に負けない年にしたい

――今年はどんな年にしたいですか?

吉柳 自分に負けない年にしたいです。これまで2度共演させていただいている竹内涼真さんに以前言われたのが、「自信がないのは、自信を持つまでのことを自分がし切れていないからだ」と。できるだけのことをすれば、結果はどうあれ、自分が納得いく形で終われるんだというのは確かだと思うので。

私はわりとプレッシャーを感じすぎたりマイナスな感情を持ちがちなので、そこを打ち破っていきたいんです。今年で20歳になりますし、クヨクヨしていられないです。覚悟を持つべき年齢ですよね、ここからは。自分で自分を高めていかなきゃいけないと思っています。

【吉柳咲良(きりゅうさくら)Profile】
2004年4月22日生まれ、栃木県出身。第41回ホリプロタレントスカウトキャラバン「PURE GIRL 2016」にて、歴代最年少となる12歳でグランプリを獲得し、芸能界入り。2017年〜2022年の6年間、ミュージカル『ピーター・パン』で10代目ピーター・パンを務めた。映画『初恋ロスタイム』(2019年)ヒロイン役で映像作品初出演。アニメ映画『天気の子』(2019年)、『かがみの孤城』(2022年)では声優キャスト。2024年は公開中の『劇場版 君と世界が終わる日にFINAL』に出演しているほか、連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK)出演が待機中。5月からはミュージカル『ロミオ&ジュリエット』にジュリエット役(奥田いろはとのWキャスト)で出演することが決まっている。

【Information】
『劇場版 君と世界が終わる日にFINAL』
全国東宝系にて公開中

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写真:©entax

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