アニメ『俺だけレベルアップな件』道門の担当声優が人気すぎて“退場”を惜しむファン続々「もううっちーの声は聞けないのか…!」

2024.3.13 19:15

3月9日(土)よる12時より、TOKYO MXほかにてアニメ『俺だけレベルアップな件』第9話「You’ve Been Hiding Your Skills(アンタはずっと“スキル”を隠してきた)」が放送。“代役服役者”と呼ばれる、罪を犯したハンターたちと、とあるD級レイドへ参加した主人公・水篠旬は、不穏な気配を感じ取りながらも攻略を進める。だが本当に恐ろしかったのは、監視役で同行していたハンター協会・道門泰星(みちかど たいせい)の“本性”だった…。人の命を奪うことを楽しんでいた彼は最後、旬の予想外の抵抗で返り討ちに。一見、自業自得な結末だが、SNSでは「もう俺レベでうっちーの声は聞けないのか…残念」「何で道門イケボにしたんwwwこんなん生きてて欲しいとか思っちゃうじゃんw」と、担当声優・内山昂輝の美声が聞けなくなってしまうことを寂しがる視聴者が多出。内山はこれまで『ハイキュー!!』月島蛍、『僕のヒーローアカデミア』死柄木弔、『呪術廻戦』狗巻棘など、数々の人気作に携わってきた。

(以下、アニメ最新話までのネタバレを含みます)

◆3つのルート

薄暗い洞窟の中に響き渡るゴブリンの叫び声。代役服役者たちが、嬉々(きき)としながらゴブリンを倒していく姿を見た馬渕は「一体どっちがモンスターなんだか」とつぶやく。しかし片腕を失くしても、ゴブリンを一撃で倒す馬渕もまた、真島から同じように言われるのだった。一方の旬は力を抑え、一体ずつ丁寧に倒していく。馬渕はそんな旬に「しかし強くなったな、水篠くん」と感心。外見だけじゃなく、纏(まと)うオーラまでも変わったことを感じていた。

歩き進むと3つの分かれ道に突き当たった。一行は分かれて攻略をすることを決め、旬・馬渕・観月は左へ、真島と羽村は中央、そして道門と囚人たちは右のルートを選択。別れ際、道門はなぜか旬のことをじっと見て、ゆったりと笑みを浮かべていた…。

ハンター協会の道門泰星 旬をじっと見て、口元に笑みを浮かべる

2人で洞窟内を進んで行く真島と羽村は、“カルテノン神殿”での出来事を思い出す。「決めた。レイドが終わったら俺も水篠の兄ちゃんに頭を下げる」と真島。ハンターとして働く大の大人が、いくら家族のためとはいえ仲間を捨てて、逃げた事実はなくならない。許してもらえるわけがないと理解しながらも、それでも真島は旬に謝罪することを心に決める。

一方、代役服役者たちを見張っている道門が思い出していたのは、数日前のとある出来事。1人の男に雑居ビルへ呼び出された道門は、“報酬3億の依頼”を受けていた。男いわく、辱められ非業の死を遂げた娘のため囚人たちに復讐(ふくしゅう)をしてほしいと…。

ダンジョン内で起きたことは、外の人間が知るすべはない。道門は代役服役者たちに冷たい目で言い放つ。「ここから出たら監視課にはこう報告しよう。お前たちはここで100匹のゴブリンに遭遇したと…」。…そして悲運にも、そんな場面に別のルートを進んでいた真島と羽村が顔を出す。別れていたのはルートの入り口だけで、その先は道門たちのいる場所とつながってしまっていたのだった。

道門に剣士として立ち向かう馬渕勲ハンター

◆道門の本性

別ルートで進む旬たちの元に、真島たちの悲鳴が響き渡る。急いで声の方向へ向かうと、そこには無残にも首を切り落とされた服役者たち、そして血まみれで横たわる羽村と真島の姿があった。まだ息のある真島に必死で治療を施すヒーラーの観月。その傷はモンスターによるものではなく、鋭利な刃物でわざと急所を外して何度も切りつけられたものだった。

「ムダ…だ…どうせ助からない…」。苦悶(くもん)の表情でつぶやく真島に「最後まで意地でも生き残ってもらわないと、恨むこともできないじゃないですか!」と旬は思わず叫ぶ。「すまない…本当にすまない…、こんな風に謝るつもりじゃなかったんだ。ちゃんと頭を下げるつもりだった…。兄ちゃんすまなかった…本心だ…」。そう言って真島は息を引き取った。

そこへ、突如として飛び込んできた“影”…。道門だ。観月の首に短剣を突き刺すつもりだったが、すんでのところで旬が止める。「ワ~オ速いじゃん!ヒーラーを真っ先に消すつもりだったんだが、まさか今のを防ぐとはね」。道門はにやりと笑う。

「いいシナリオが浮かんだ。本当はゴブリンに襲われるという設定だったんだが、路線変更だ。逃亡を企てた囚人どもがお前たちを先に倒し、それに気づかずボスの相手をしている僕に奇襲を仕掛ける。しかし僕に勝つには力不足。そうして僕1人が生き残る」。

「私が行く」。そう旬に言って、魔法系のハンターでありながら剣士として道門に立ち向かった馬渕は、B級ハンターの道門にも熟練の身のこなしで交戦する。だが、暗殺系ハンターのスピードにはついていけず、徐々に窮地に…。道門がとどめを刺そうとした最後の瞬間に魔法を使うも、道門には効かなかった。「ここまでか…!」。観念する馬渕だったが、その瞬間、馬渕に振り下ろされた短剣を払ったのはまたも旬だった。

道門の前に立ちはだかる旬

◆“再覚醒者”

E級の旬が道門の攻撃を2回も止めた反応速度から、道門は旬が“再覚醒者”だと確信する。不正登録者ならば、以前から知り合いの馬渕たちを生かしておくはずがない。道門の本性は、モンスターよりも人をいたぶることに快楽を感じるサイコパス…。依頼があった服役者たちだけではなく、真島たちも同じように始末したのもそのためだった。

道門が依頼を受けたのは、自らの快楽のためだった

旬に襲いかかる道門。2人のスピードは互角だが、「同じようなスペック、同じような実力でも、高ランク相手での実戦経験の数が違う。その差があんたを敗北へと導くだろう!」と、道門は次々に攻撃を仕掛けていく。するとその“殺気”に、“ウィンドウ”のシステムが反応。以前、右京たちと戦った時と同じ【緊急クエスト:敵を倒せ】の表示と共に、【このクエストを完了しないと心臓が停止します】の表示が現れた。

「久々にシステムに感謝するよ。お前をやらないといけない理由がもう1つできた」。そう言って、先ほどよりも更に速いスピードで道門に向かっていく旬。道門は姿、音、匂いのすべてを消すスキル“隠密”で応戦する。暗殺系ハンターでもごく一部の者しか手に入れられないスキルだが、道門が“隠密”を使えることは誰も知らない。なぜならこのスキルを見て生きて帰れた人間は1人もいないからだった。

斬撃音だけが響き、旬の体を傷つけて行く。足に傷を負った旬に、次の攻撃をかわすことはできないと思う道門だが、旬はデイリークエストの報酬で得た【状態の回復】を使い、一瞬で傷を治癒。「治癒魔法が使える戦闘系ハンターなんて聞いたことがない…。あと何度使えるんだ?予測がつかない危険な野郎!」。道門は目の前の状況に驚きを隠せない。

道門にスキル“殺気”を使う旬

旬の中で、また1つ感情が消えて行くのが分かる。「お前のようなクズに怒りを感じることすらムダか」。それを聞いた道門は、旬と自分は“同族”だと分かる。同じく人の命を奪ったことのある者だと。二者のやりとりを見ていた馬渕は「おそらく彼はこの短期間に何度も重い選択を強いられてきたのだろう、変わったのは外見だけじゃなかった」と悟るのだった。

“隠密”で襲い来る道門の攻撃を全てかわす旬は、スキル“殺気”を発動。その瞬間、道門は暗い水の中に足を踏み入れたように体が重くなるのを感じる。目の前を覆う闇の中に光る目が現れ、道重の心臓を短剣で貫く。それは旬の目だった。倒れた道門に“カサカの短剣”の毒が回って来て口から血をふき出す。「もし俺が戦うたびに強くなるハンターだとしたら?」。そう問いかける旬に、道門は笑いながら「あんたの影法師は闇へとつながってるよ。その深さだけ強くなれるだろう。だがせいぜい気を付けることだ。お前が深淵(しんえん)をのぞくとき、深淵もまたお前をのぞいている」と最後の言葉を残した。

その後、ボスを倒し生還した旬と馬渕、観月の元にハンター協会監視課の課長・犬飼晃がやって来る。まるで別人のように変貌した旬の姿に驚く犬飼。「道門を倒したのはどなたですか?」。そう言われ、これ以上は隠しきれないと諦める旬だが、そこへ馬渕が「私です」と名乗りでる。ヒーラーの観月の力を借りて倒したということにしたのだった。旬が力を隠しているのはそれなりの理由があると感じた馬渕からの恩返しだった。そして観月からは、「これ、覚えていますか?」と魔法石を差し出される。それは、“あの日”のカルテノン神殿で、旬が観月に渡したものだった――。

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画像提供:©Solo Leveling Animation Partners

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