「まるでスーパーサイヤ人のバーゲンセール!」日本トップクラスのパルクールアスリートたちが集結【livedoor URBAN SPORTS PARK】
2024.10.15 19:20午前中からお昼にかけて行われた『ネクストジェン』決勝には、11歳以下の“キッズ”と、12〜16歳の“ジュニア”選手たちが出場。そのあまりのレベルの高さに、大会の司会者からは「まるでスーパーサイヤ人のバーゲンセール」との発言も!これは、鳥山明氏の人気漫画『ドラゴンボール』で、ベジータが息子世代の実力に驚いた際のセリフをオマージュしたものだろう。
結果、“キッズ フリースタイル女子”では田村桃花さんが優勝。「今まで練習してきて本当に良かった」「多い時で4時間練習した」とこれまでの頑張りを振り返った。一方、3位となった細貝柚月さんは、自身の演技を16点と評価。今後の目標を聞かれると「世界3位を目指したいです」とコメントし、場を和ませた。2位の今福七種(いまふく なたね)さんも、「2位はうれしいけど悔しい」「個人的には100点だったけど、審査員側から見た時にもう少し良い得点が取れるように頑張りたい」と今後の課題を掲げていた。
“キッズ フリースタイル男子”では、篠原光陽(ひなた)さんが優勝。表彰式では「去年もネクストジェン出たんですけど、3位でくやしい気持ちで…今年は1位とれたので良かったです」「今日は100点です」と笑顔。2位の伊藤禄之助(ろくのすけ)さんも「予選がボロボロだったけど2位とれて良かったです」「(将来は)みんなと楽しくパルクールできるような選手になりたい」と、喜びを実感していたようだった。
そんな中、家族への感謝を述べたのが、3位の有松咲人(ありまつ さくと)さん。「お父さんとお母さんがパルクールを練習するところにいつも送り迎えしてくれて、そこの感謝の気持ちがすんごい強い」と語り出すと、続けて「昨日、修学旅行の帰りだったんですけど、それなのに僕を日本選手権に連れて行くために、お母さんは夜遅いのに学校まで来てくれて…」と感謝の言葉を重ねた。この日、会場にはお父さんが駆けつけており、我が子の思いに涙を拭っているように見えた。
“ジュニア フリースタイル女子”では、岸上はづき選手が優勝。外でやるのは初めてだという大技を決めることができ、「いつも練習してるから、自分を信じてやったからいけたんかなと」と演技を振り返った。3位の下間由花選手も「バーのところのバク宙が一番上手く決まった」と自身を評価しつつ、「自分の好きなフローができる選手になりたい」と目標を掲げた。
一方、2位の軸屋まい選手は「うれしいけど、めっちゃ悔しいです」と、一部の技の繋(つな)ぎで失敗してしまったとコメント。続けて「世界大会では自分のやりたい最高の技を決めます!」と力強く決意していた。
そして、“ジュニア フリースタイル 男子”の優勝は、「いま自分ができる中で一番難易度の高い技を3個出した」と話す安達仁知(にちる)選手。今回のような公式大会で優勝するのは初めてのことだそう。国内でダントツのスキルを誇る“モンスターパルクールアスリート”大貫海斗選手に憧れているそうで、将来の目標にあげた。
また、「最後の1個が尻餅ついちゃって…」「技のクオリティを上げたい」と悔しさを滲(にじ)ませた3位の成田結乃助(ゆいのすけ)選手は、国内では珍しい難度の高いトリックを得意とする“Hard Trick Style”のパルクールアスリート・関雅仁選手の名前を”今後の目標”としてコメント。2位の永井康太郎選手も「今後はこういった大会でも、自分のやりたいことをやれて、それを結果に結びつけられるように!より“ヤバいこと”ができるような選手になりたい」と将来を見据えた。