映画史上最も美しくも摩訶不思議な映像に注目！あらゆるテクニックを駆使した『アリス・イン・ワンダーランド』

日本テレビ系金曜ロードショーと、entaxがコラボレーション。金曜ロードショーのここでしか聞けない“とっておき情報”を紹介する。

10月11日から2週連続で、ヒロインが勇気をもって大冒険を繰り広げるディズニー作品を放送している金曜ロードショー。2週目となる10月18日は、ルイス・キャロルの児童小説「不思議の国のアリス」の物語のその後を、奇才ティム・バートン監督が独特の世界観で描いた実写映画『アリス・イン・ワンダーランド』の登場となる。

白うさぎを追いかけて大きな穴に落ちてしまったアリスが行き着いたのは、邪悪な赤の女王が支配する「ワンダーランド」。そこに暮らす摩訶（まか）不思議な住人たちから、アリスが赤の女王による暗黒時代を終わらせる「救世主」だと知らされて…。

原作となっている「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」では、奇妙なキャラクターが次々と前後の脈絡もなく登場し、エピソードが積み重ねられていくストーリーになっている。しかし、ティム・バートン監督は原作をそのまま映画化するのではなく、「原作のアイディアを使って、根底にあるスピリットを描くこと」に狙いを定めた。二つの小説からエピソードやキャラクターなどのエッセンスを引き出し、そこから新たなファンタジーを創り上げていったのだ。

そんなバートン監督のビジョンを完成させるためには何が必要か？『フォレスト・ガンプ／一期一会』など、5度のアカデミー賞に輝く視覚効果スーパーバイザーのケン・ラルストンが監督とともに下した結論は「あらゆるテクニックを組み合わせること」だったという。

「今まで手がけてきた映画は、全部この作品のためにあったんだと思った」とラルストンが語るほど、実写、アニメーション、CGアニメーション、CG、モーション・キャプチャー、マット・ペインティング、スローモーション…など、これら全てのテクニックが駆使された。

例えばハートのジャックは、あえて奇妙な印象にするために、実写の顔にCGの身体がつけられ、モ－ション・キャプチャーの技術による映像も加えられている。

そうして誕生した、映画史上最も摩訶不思議で、驚きの映像ワンダーランド。
1人の女性の成長物語とともに、ぜひ楽しみたい。

【ストーリー】
19歳に成長したアリスは、パーティを抜け出し、白うさぎを追いかけて大きな穴に落ちてしまう。行き着いた先は＜ワンダーランド＞。そこでアリスは、マッドハッター、白の女王、赤の女王など、摩訶不思議な住人たちと出会う。マッドハッターは、アリスこそがワンダーランドの独裁者 赤の女王による支配を終わらせることのできる“救世主”だと信じていた。いつの間にかワンダーランドの運命を背負ってしまったアリスは、赤の女王との戦いに巻き込まれていく―。

『アリス・イン・ワンダーランド』（2010米）
監督：ティム・バートン
製作：リチャード・D・ザナック、ジョー・ロス、スザンヌ・トッド、ジェニファー・トッド
脚本：リンダ・ウールヴァートン
原作：ルイス・キャロル
製作総指揮：クリス・レベンゾン
共同製作：カッターリ・フラウエンフェルダー
撮影監督：ダリウス・ウォルスキー（A.S.C.）
プロダクション・デザイナー：ロバート・ストロンバーグ
編集：クリス・レベンゾン（A.C.E.）
衣装デザイン：コリーン・アトウッド
シニア視覚効果スーパーバイザー：ケン・ラルストン
視覚効果＆アニメーション：ソニー・イメージワークス・インク
音楽：ダニー・エルフマン

出演（）内は日本語吹替
マッドハッター：ジョニー・デップ（平田広明）
アリス：ミア・ワシコウスカ（安藤瞳）
赤の女王／イラスベス：ヘレナ・ボナム＝カーター（朴璐美）
ハートのジャック（イロソヴィッチ・ステイン）：クリスピン・グローヴァー（藤原啓治）
トウィードルダムとトウィードルディー：マット・ルーカス（小形満）
白うさぎ：（塩屋浩三／英語版：マイケル・シーン）
チェシャ猫：（茶風林／英語版：スティーヴン・フライ）
青い芋虫（アブソレム）：（土師孝也／英語版：アラン・リックマン）
ヤマネ（マリアムキン）：（京田尚子／英語版：バーバラ・ウィンザー）
三月うさぎ：（大川透／英語版：ポール・ホワイトハウス）
ベイヤード：（廣田行生／英語版：ティモシー・スポール）
ジャバウォッキー：（稲垣隆史／英語版：クリストファー・リー）
白の女王／ミラーナ：アン・ハサウェイ（深田恭子）

写真提供：（C）日テレ