野田クリスタル 下積み時代「追い詰められてはいた」現実逃避していた秘密の場所でまじめに語った妄想

2024.10.28 11:10

デビューから15年近く、仕事のない、もどかしさだけが募る日々を送っていた。「吉本からくる仕事が、月に2本くらいだったときかな。当然お給料はないですよね」と、厳しかった当時を振り返る。さらに追い打ちをかけるように、M-1グランプリが2010年に一度終了。M-1で勝つことを目標にしてきた野田たちにとってそれは、目指すべきゴールすら無くなったことを意味していた。「僕らM1グランプリに勝つしか売れる方法がなかったコンビだったんで、結構追い詰められてはいた」と、当時の気持ちを淡々と話す。そんな状況だったから、檜原村に来るのも現実逃避の側面が強かった。

「すごい妄想癖があって、物語の中に入ってるみたいになるんですよね」、神戸岩に向かう道すがら、野田はそんなことを話していた。「マッチョ芸人が教えるジムを俺が経営してる」、そんなことを妄想しながら歩いていたという。「作れましたけど、当時から10年前の自分の仕事量と、活躍具合からいったら、現実逃避だったんですよ」と口にした。しかし決してネガティブな意味だけでなく、その現実逃避は野田に力も与えた。

「お笑いやっていった先に、自分がもしかしたらこんなことになっちゃうかもしれない」、どんなに仕事がなくても、逆に仕事がなければないほど、妄想は膨らみ、「逆にモチベーションがどんどん上がっていってるかもしれない」と話す。「この檜原村を歩いてた時期は、すごい意味ない時間だと思ってたんですけど、あれがなかったら俺は何もしてないだろうなって思いますよね」と続ける。目を背けたくなるような現実からの逃避で膨らんだ妄想。しかしそれは、野田には未来の設計図となっていた。

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写真提供:(C)日テレ

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