渡辺謙 初のディズニー映画で“ヴィラン”役!役作りは、あの大物海外俳優を参考に?【映画『ライオン・キング:ムファサ』】

2024.10.28 18:45

壮大なアフリカの大地を舞台に“生命”をテーマに描く一大叙事詩『ライオン・キング』。その原点にして、はじまりの物語『ライオン・キング:ムファサ』が、2024年12月20日(金)に公開される。これに先駆けて10月21日(月)、俳優の渡辺謙が冷酷な“ヴィラン役”で吹き替えを担当することが発表。同日に開催されたスペシャルステージにはムファサ役の尾上右近が駆け付け、ディズニー映画初参加&65歳の誕生日を迎えた渡辺を祝福した。

アニメーション映画として1994年に誕生した『ライオン・キング』は、2019年に“超実写版”として全世界で公開。『美女と野獣』や『アラジン』を超え、ディズニー映画で世界歴代映画興収No.1 となる16.6 億ドル(約2,488億円)を記録。最新作『ライオン・キング:ムファサ』では、親と生き別れ孤児となったムファサが、後にスカーとなる若き王子”タカ”と出会いふたりの運命が大きく動き出す。

そんな本作には、主人公ムファサ役の声優として尾上右近、タカ役として7人組グループTravis Japanの松田元太が決定。さらに、MARIA-E、吉原光夫、和音美桜、悠木碧らの参加も発表され、各界の実力派がそろうことでも注目されている。

そしてこの度、冷酷な敵ライオン“キロス”役の声優として発表されたのが、ディズニー映画初参加の渡辺謙。孤児から王へ、自身の力で運命を切り拓くムファサと、王の血筋を受け継ぐ“弟”タカ(若き日のスカー)の運命を左右する重要キャラクターだ。

「ライオン・キング:ムファサ」予告映像はこちら

◆渡辺「別の山を登るようだ」 65歳にして初のディズニー映画

ディズニー作品について「レーザーディスクでほぼ全作品持っていて、子どもたちに見せていた。素晴らしいエンターテイメント、楽曲、映像はもちろん、必ずそこに人生のアイロニーや無常観が描かれているのがディズニー作品の魅力」と語る渡辺。

“キロス”役はオーディションで勝ち取ったそうで、「悪役と捉えられるが、キロスの群れは社会から疎外されている」とその役を説明。続けて「この物語は、キロスの群れとムファサの群れとの対立軸の話。今の世の中でも社会から疎外されている中で必死に生きていこうとする人たちがいて、共通する部分がある」と、ヴィランながらも共感できるキャラクターであることを語った。

俳優・渡辺謙

ヴィランを演じることになった気持ちを問われた渡辺は、字幕版でキロス役を演じるマッツ・ミケルセンについて触れ、「マッツ・ミケルセンが独特で素晴らしい俳優なので彼がどういう風にこの作品を捉えて演じたのかとても興味を持ち、キロス役を演じてみたいと思った」とコメント。

「正義と悪をきちっと色分けした方がエンターテイメントの映画としては良いかと思ったら、マッツ・ミケルセンはその微妙なところを狙って演じられていた。それに影響を受け、キロスはただの悪役ではなく、彼が守ろうとしているものに対してぶつかってきたものを跳ね飛ばしていくという役にしようと思いました」とマッツを参考に役作りをしたと話す。

また、オーディションを受ける上でもマッツの演技は参考になったといい、「セリフはまあそんな緊張しなかったんですけれども、つかみどころのないキロスの歌が大変でした。キロスの陰湿さなど出さないといけないと思いながら、やってだめなら仕方がないという気持ちで必死でやりました」と語った。

そんな渡辺に、本作の監督から「キロスのキャラクターは孤高の存在感と確かな演技力を兼ねそなえた渡辺謙さんのイメージとピッタリ重なりました。また、キロスは想いを歌で表現するシーンもあり、演技だけでなく歌唱力も必要な役柄であり、唯一無二のエンターテナーである渡辺謙さんに是非、キロス役をお願いしたいと思いました」と起用理由についてコメントが寄せられると、渡辺は「買い被りだと思う。これまでミュージカル作品をやらせてもらっているが作品によってそれぞれ違い、別の山を登るようだ」と謙遜した。

歌舞伎役者・俳優 尾上右近
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