カズレーザー 進むカスタマー・ハラスメント対策…一方で客側が意見を言いづらい世の中に?カスハラの境界線とは
2024.10.30 11:40カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が29日に放送された。ハラスメントがメインテーマとなった今回。「ここが境界線!店VS客!これってカスハラ?裁判」という講義では、中央大学法学部長の遠藤研一郎氏が登壇。近年話題にあがることも多くなった、カスハラ(カスタマー・ハラスメント)について、実際の裁判例も紹介しつつ、解説を行った。
「東京都が来年4月に日本初のカスハラ防止条例を施行する方向で今動いております」と講義を開始した遠藤氏。カスハラを定義付けた上で、明確に禁止している点が、大きなポイントになるという。カズレーザーが「著しい迷惑行為というのは例えばどんなものなんですか?」と聞くと、暴行や脅迫など、違法性があるものや不当な行為が当てはまると説明した。
店側を守るために対応が急がれているカスハラ。しかし街頭インタビューでは、逆に意識するあまり、不当な店の対応に対しても、客が意見を言いづらくなっている現状が見えてきた。
10代女性「美容室に行った時に前髪カットをお願いして、そしたら思ったより切られて、眉毛が見えちゃうぐらいになって。でもやっぱりカスハラだと思われたら結構自分的に嫌なので、残念な気持ちで帰ったってことがあります」
50代男性「居酒屋さんに入って、“おすすめこれです”と写真まで示されて、出てきたら予想以上に写真と違ってて、写真と違うよねって言ったら、「そうですか?」と。いやいや、だって見て違うでしょって。“いや?一緒です”って。はっきり言って折れました。心も折れたし、もう私の方が折れたし」
スタジオでも、INIの許豊凡(シュウ フェンファン)はフードデリバリーで注文した際、頼んだ料理についてくるはずのソースがついてこなかったことがあると、自身のエピソードを紹介。「(店に)電話してみたら、確かにソースだけ入れ忘れたっていう。“じゃあ持っていきますか?”って聞かれたんですけど、ソースだけ持ってくるのもなんかちょっとかわいそうだなって思って言えなかった」といい、モヤモヤしたと話した。
街頭インタビューや許豊凡の話を受け、遠藤氏とともに今回番組に出演した弁護士の小野章子氏は、「メニューの写真と全く違うようなものが出てきたとかってなると、これは下手すると景品表示法で禁止されている、優良誤認表示というのに当たる可能性がある」と解説。本当にあまりに違うようであれば、店にしっかりと伝えるほうが良いと語った。