ドラマ『CODE』出演の兵頭功海に独自取材! 憧れの染谷将太と初共演に「心の中で思い続けています」

2023.8.14 18:30

現在放送中の坂口健太郎主演ドラマ『CODEー願いの代償ー』(読売テレビ・日本テレビ系、毎週日曜よる10時30分~)で、主人公の後輩刑事・八重樫享役を演じる兵頭功海に単独インタビュー。坂口をはじめ、現場では大先輩たちに囲まれる日々。そんな中で、自身の性格から「遠くない」という八重樫役に、兵頭はどう向き合っているのか。挑戦的な役作りから現場で受けた刺激まで、じっくりと話を聞いた。

■“またいつか”の約束がかなった喜び「最初は感情が追いつかなかったです」

――まずは、八重樫役が決まったときのお気持ちから聞かせてください。

びっくりしました。この仕事をしていると、「また仕事しようね」「また会えるように頑張ります」とか、そういった言葉がすごく多いんですよ。でも、正直かなえるのは難しいと思っていたので、去年出会った方(『ドラフトキング』吉川祐太監督ら)と「またいつか一緒に作品を作りましょう」と話していたことが、こんなにも早く実現したことが本当にうれしかったです。しかも、「坂口健太郎さんの後輩役!? この枠のドラマの!? えええ!?」って(笑)。最初は感情が追いつかなかったですね。

(C)日テレ

――そうそうたるキャスト陣の中に、ご自身の名前があるわけですもんね。

実はこの業界に入った頃、インタビューで「憧れの俳優さんは誰ですか?」と聞かれるたびに、「染谷将太さんです」と答えていたんです。最初に「映画を勉強しよう」と考えたときに、『ヒミズ』などで染谷さんの独特な存在感を見て、「こういう俳優さんなりたいな」と思いました。ただ、染谷さんにそのことは一言も言えていないです。それどころか、緊張しすぎてまともにしゃべれていないんですけど(笑)、そういう方々のお芝居を間近で感じられる、またとない機会だなと思っています。

――染谷さんには、あえて言っていない?

言ってしまったら、もっと緊張してしまいそうなので(笑)。今は、あくまで一緒に頑張って作品を作っていかなければいけない立場なので、あえて言わずに心の中で思い続けています。

©entax

■役作りをしない“役作り”に挑戦「一発目に感じた感情を当てるように」

――あらためて、脚本を読んだときの印象を聞かせてください。

どんどん心拍数が上がっていく脚本だなと思いました。「CODE」というアプリをきっかけに始まる物語で、アプリの正体もわからないし、二宮さんがそこに巻き込まれていく……というか、自らのめり込んでいってしまう。その展開の面白さと、スピード感にひき込まれました。

――八重樫という人物をどう捉えていますか? 役作りについても聞かせてください。

最初にプロデューサーさんから、僕にぴったりで、そのまんまの役だから、と言われたんです。「かっちゃんの人懐っこさなら大丈夫」と。八重樫の人間性は、5.5話(Huluオリジナルストーリー『CODE-代償への扉-』)でよりわかるんですけど、たしかにそんなに離れた性格ではないなと思ったので、台本を読んだときに僕が一発目に感じた感情を当てるようにしています。もちろん、刑事として最低限必要なところは取り入れていますけど、基本的にはなるべく自分のままでいたいなと思っています。

――あまり作り込まずに、そのときに感じた感情で演じていると。そういった演じ方は、これまでにも経験がありますか?

初めて主演した映画(『消せない記憶』)のときに、そういう作り方を初めてしました。でも、経験としてはすごく少ないですね。

――作り込まずに現場に立つと考えると、怖さもある気がします。

そうなんです。今現場ですごく緊張してしまうのも、ある意味、僕のままでいられているからなのかなと、最近、思うようになりました。

(C)日テレ

■坂口健太郎×三浦貴大×鈴木浩介の芝居に衝撃「こんなことができるの!?」

――先ほど、「またとない機会」というお話もありましたが、「このシーンはすごかった」と特に刺激を受けた場面を教えてください。

第3話で、田波課長(鈴木浩介)を二宮さん(坂口)と百田さん(三浦貴大)が「課長が悪いんじゃないですか」「こういう証拠がそろってます」と問い詰めるようなシーンがあるんです。僕はそのシーンに出てはいないんですけど、まだカメラも回さずに3人がお芝居する様子をスタッフさんたちが確認する“段取り”(リハーサル)に見入ってしまって。まるで舞台を観に来ているかのようで、その空間がステージにしか見えないくらい。「段取りでこんなことができるの!?」と、浩介さん、健太郎さん、三浦さんに衝撃を受けました。段取りって、芝居を合わせるのもまだ一発目なんですよ? そこは勉強になったというか、刺激になりました。

――今回は、本当に大先輩ばかりの現場ですもんね。

どなたとしゃべるのも、緊張しますよ~(笑)。クランクインしたばかりの頃は、セリフをしゃべり出すだけでも緊張してしまって。今までそんな感覚になることはなかったですし、一流の方たちは、みなさんこういう場所で100%のお芝居をしているんだなと痛感しました。こういう場所で、僕も100%のパフォーマンスができるようにならないとダメだなと、自分自身の未熟さにもあらためて気付かされました。

(C)日テレ

■もしも「CODE」アプリがあったら?「アタッシュケースを開いて…」

――「CODE」というアプリが物語のカギを握っていますが、もし兵頭さんが「CODE」を手に入れたら使いますか?

やっぱり代償が大きすぎますよね。僕、銃を持ってどこかに行きたくないですよ(笑)。ドラマには一切関係なく、あくまで“僕自身の場合は”ですけど、アタッシュケースを開いて、そこに銃があったら「もう絶対イヤだよ」って(笑)。二宮さんを見ていても、婚約者が亡くなって辛いのはわかるけど、「銃を持って行くんだよ? 怖いじゃん!」と思ってしまうので、お願いをするのは最初の1個だけですかね。「一生住めるような、ちょっと豪華な家をください」とか、「このブランドの洋服を一式ください」くらいで終わろうかなと思います。で、何も知らずに1回目はアタッシュケースを運ぶじゃないですか。それで終わりです(笑)。 

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――いいとこ取りで(笑)。ここからの八重樫について、注目してほしいポイントを教えてください。

最初は二宮さんの尾行をすることさえできなくて、「やっぱり俺には無理です」「気が進まないです」と言っていた八重樫が、いろいろな人の死を経験したり、「CODE」というものを知ったり、二宮さんの背中を見ることで、どんどん成長してたくましくなっていきます。第◯話では甲斐を捕まえましたけど、以前の八重樫だったら発砲できなかったんだろうな、と思うんです。手は震えていたけど、そこで発砲して、またひとつ成長した八重樫がいる。そのシーンはぜひ見返してほしいですし、ここから八重樫がどんな行動を取るのか、楽しみにしていてほしいなと思います。

【兵頭功海 Profile】
2018年、GYAOとAmuseが共同実施したオーディション『第1回「NEW CINEMA PROJECT」』の「出演者」部門でグランプリを受賞。2019年、同プロジェクトの作品映画『五億円のじんせい』で俳優デビュー。同年、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』のカナロ/リュウソウゴールド役で注目を集める。2023年には『消せない記憶』で映画初主演。その他の主な出演作に、ドラマ『片恋グルメ日記』シリーズ(2020年・2022年)、『ブルーバースデー』(2023年)、『ドラフトキング』(2023年)、『ドロップ』(2023年)などがある。

写真提供:(C)日テレ、©entax

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