常連客が父の日のプレゼントで訪れる “オモウマい店”…そのボリュームに隠された店主の壮絶な過去とは?
2024.8.21 11:258月20日放送の『ヒューマングルメンタリーオモウマい店』は、栃木県小山市の『喜作』を特集。大盛りなメニューの数々と、そのボリュームに込められた店主のお客さんへの思いに迫った。
店主の船田正幸さん(51)は、料理のボリュームにこだわりを持っており、振る舞われる料理はどれも規格外の量を誇る。一方でその味付けには、腕利きの料理人としてホテルなどで料理長を務めた船田さんの、根拠のある技術の粋(すい)が詰まっており、常連客の心と胃袋をつかんで離さない。
店での取材を続けていると、唐揚げ15個がうどん10玉に盛られた総重量4kgの巨大丼をおいしそうに口へ運ぶ男性客を発見。「何食べてもおいしい」というこの常連客は、「娘が父の日のプレゼントということで“好きなもの食べていいよ”って」と、娘さんに連れられて来店したそう。「幸せ、ありがとう」と何度も感謝の言葉を伝えた。
父の日から数日後、再び来店した男性が今回注文したのは、総重量6kgを誇る『おまかせセット』(4000円)。チャーハン約3kgにナポリタン約1.6kg、さらにカレーチャーハンや唐揚げなども盛ったあまりのボリュームに、番組MCのヒロミは「多いのは面白いね」、バイきんぐ小峠英二も「ごはんの上にごはんのっけてる」「もうよく分からない」と、驚きを通り越したリアクションを見せた。
男性は「死ぬまでの良い思い出」と口にし、意気揚々と料理を頬張る。決して早食いではなく、一口一口をかみ締める男性に、スタジオゲストの陣内智則は「ちゃんとおいしいんやろうね」とコメント。
番組スタッフから、大盛りにする理由を尋ねられた店主の船田さんは「俺自身も昔、体調壊しちゃって、全然動けなくなった時があったんですよ」と、一時は厨房(ちゅうぼう)に立てないと言われたことがあったと回顧。「病気になった時に、(収入がなくなって)子どもたちにお腹すかせちゃった。お客さんにもどうせ食べるなら腹いっぱいになってもらいたい」と、過去の経験が現在のボリュームにつながっていることを明かした。
そんな船田さんの精神は、現在厨房を手伝う子どもたちにも引き継がれている。『満腹マグロ丼』(1,750円)を担当する二男の和喜さん(16)は、キハダマグロを丁寧にさばくと、ネギトロと共に豪快かつ丁寧に丼に盛り付ける。あまりのボリュームに、普段はもっとご飯を盛るよう指示する父の船田さんも「多いなぁそれ!」と驚くが、和喜さんは「そんなにだよ」と涼しい顔。親子のやりとりを微笑ましく見守ったヒロミは、「この量だと超安い!」と改めてそのボリュームと価格に驚いた。
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