カズレーザー がんや認知症の予防&抑制に“15歳若返り”も? カレーに含まれるスパイスが持つ驚きの健康効果とは
2024.8.29 11:05カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が27日に放送された。今回は『超・回復食材SP』と題して、私たちの体がこの夏に受けたダメージを回復させる食材やそのおすすめの食べ方を専門家たちが解説。『夏に受ける老化ダメージや胃の状態を超回復する「カレー」』という講義では、薬学研究のスペシャリストがカレーに含まれるスパイスに関する驚きの効能を語った。
日本人1人が1年間に80食も食べているというカレー。そんな国民食の健康への効果を解説したのは京都大学大学院の薬学研究科教授、掛谷秀昭氏だ。掛谷氏は、カレーのスパイスに用いられる『ターメリック(ウコン)』に着目し、ターメリックの成分『クルクミン』が私たちの体に驚くべき効果を発揮すると語った。
認知症やアルツハイマーの予防効果や、歯周病・口臭の予防効果、中性脂肪の減少効果、さらにはPM2.5による炎症の抑制など、まさに“万能”とも言えるクルクミンだが、掛谷氏はがんの抑制効果もあるとし、最新の研究結果を紹介した。
秋田大学の最近の研究で、加熱されたクルクミンを摂取することで、胃がんの抑制効果が5倍になったとの研究成果が出たという。加熱されるとクルクミンは化合物『GO-Y022』に変化し、がん細胞を殺す力がクルクミンの約5倍高くなるという。一方で、クルクミンは吸収率が悪く、十分な効果を得ようとターメリック(ウコン)を過剰摂取すると、消化管障害などを引き起こすリスクもあるため、日常生活の中で楽しむ程度の摂取がすすめられた。
最近では、このクルクミンを効率よく摂取する方法が研究されているそうで、掛谷氏の所属する京都大学では、クルクミンの形を変えて吸収しやすくし、抗がん剤としての可能性を研究しているという。さらには、共同研究で世界No.1の吸収率でクルクミンを摂取できるサプリメントを開発。高吸収クルクミンの摂取により、免疫機能・炎症の指標に用いられる好中球/リンパ球比が改善し、「15歳程度若返る」というデータも出ているという。
そんなクルクミンを摂取するため、夏の終わりにオススメなカレーの食べ方として掛谷氏が紹介したのは『夏野菜カレー』。クルクミンは、酸化ストレスや胃の炎症を超回復することが分かっており、夏野菜のナスに含まれる『ナスニン』、パプリカに含まれるビタミンCやEによる抗酸化力の相乗効果が期待できる上、肝機能が向上し、食欲を増進したり、胃の不調を回復してくれるという。夏に陥りやすい胃の機能低下や自律神経の乱れなどの症状緩和が期待できるとした。
「恰幅(かっぷく)いい人めっちゃカレー食べるイメージある」と、健康との関係性を疑っていたカズレーザーだったが、体型などにも好影響をもたらすという解説に納得。適度に摂取することによってもたらされる効能に、聞き入っていた。
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