13年間の恋物語『消し好き』× entax ヒロイン・福地桃子 単独インタビュー【前編】
2022.8.8 12:00毎週月曜深夜24時59分から好評放送中の深夜ドラマ・シンドラ『消しゴムをくれた女子を好きになった。』(日本テレビほか)に出演している俳優の福地桃子。ヒロイン役を好演している福地にドラマの見どころや今後の展開などを語ってもらった。
日本テレビの深夜ドラマ”シンドラ”の最新作で、なにわ男子・大橋和也が主演。中学生から社会人にわたる13年間、ヒロイン・さとみ(福地)に片思いをし続ける主人公・福田(大橋)の恋の行方を、福田を支える親友の板倉(藤原丈一郎)&森(小島健)との“胸アツ”な友情も交えて描く。
――最初に脚本を読んだ時、どういう感想を持ちましたか?
台本を読ませていただいた時に、実話に基づいた話だということが信じられないような展開が待っていて。読み進めていくと「(この先は)どうなっちゃうんだろう?」と思いました。実話ならではの流れだったり、ちょっと自分自身の学生時代を思い出すような体験だったりとか、そういう懐かしい気持ちになったりすごく身近なところにあるようなお話だなと思いました。
――すごく長いスパンの物語です。役作りで気をつけていることは?
皆さんと初めてお会いしたのが本読みで、その時に13年間の変化をつける声の出し方とか、「全体的にちょっと落ち着き過ぎている」という部分を監督さんからアドバイスをもらいました。「(さとみがいることで場が)パッと明るくなるような、決して派手ではないんだけど、何か元気をもらえるようなキャラクターになったらいいな」という話をしました。空気感みたいなところ、さとみが放つオーラみたいなところを、意見交換しました。1話(の脚本)を読んだ段階で、監督のイメージだったり、私のイメージだったりをお話しながら、すり合わせていきました。でも、(監督と自分のイメージが)かけ離れていたわけではなく、「今のところが良かった」と言ってもらえた部分があったので、そこをヒントに撮影に臨みました。
――さとみは“天然キャラではあるが、頭が良く、実はしっかり者”というキャラクターですが…。
「天然って、どうしたらいいですか?」と監督とお話をした時に、「あんまり意識しなくていい」と言われました。なので撮影をしていく中で、私が思う天然っぽい仕草(しぐさ)みたいなものも今回入れていなくて、そこはその場で思ったことを相手に伝えようという、ただただ真っすぐなさとみの気持ちを表現しようかなと思いました。すごく役の中での自由度は高くて、監督から強く演出していただくということがそんなになかったと思います。歳を重ねていくごとに福田君への意識とか、二人の関係性がちょっとずつ変化していく話なんですね。中学生時代は特に意識をしていたわけではないけれど、大人になるにつれて相手への意識が変わるというお芝居を演じる身としても感動しながら演じさせていただきました。
――撮影現場の様子を教えてください。
初日からキャストさんとスタッフさんのチームができ上がっているような空気感がありました。アットホームな現場に参加させてもらう中で、とてもやりやすかったですし、やっぱり「現場が明るい作品は素敵だな」って思うような毎日でしたね。
――大橋さん、藤原さん、小島さんとは初共演ですが共演して、どんな印象を持ちましたか?
皆さん待ち時間でもとても和気あいあいとされていて、それぞれ歳は違うそうなのですが、本当に同級生をやっていても違和感がまったくなくて、台本を読んでいた時のイメージと、すごくピッタリだなと思いした。私は福田君とのシーンがほとんどだったので、男子3人の中にまざるというシーンはなかったのですが、本当にクラスメートの距離感というか、遠くから「楽しそうにしているなぁ」という感じで3人を見ていました。お三方が現場にいらっしゃると、「にぎやかだなぁ」というのがありました。(後編へ続く)
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【福地桃子プロフィール】
1997年生まれ。東京都出身。2019年、NHK連続テレビ小説『なつぞら』に夕見子役で出演して話題に。
テレビドラマ『#リモラブ~普通の恋は邪道~』、『女子高生の無駄づかい』、映画「あの日のオルガン」(平松恵美子監督)など、幅広く出演。
2022年はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、映画『サバカン』(金沢知樹監督)など 他にも複数の映像作品に出演を予定しており、9月には主演映画『あの娘は知らない』の公開も控えている。