カズレーザー「めっちゃ納得」 血液型によって病気の発症リスクに違いが…そのメカニズムと気をつけるべき疾病とは
2024.9.11 09:15カズレーザーがMCを務める『カズレーザーと学ぶ。』が9月10日に放送された。今回は『血液型&県民性の新常識』と題して、世間にあふれる血液型や県民性と体質との関係性にまつわる新常識を専門家が解説。『O型はケガに注意!?血液型別の病気リスク』という講義では、血液型ごとで体質に違いが生まれる原因や、気をつけるべき病気のリスクについて紹介された。
大阪大学 理事・副学長で、同大学大学院理学研究科・理学部教授の深瀬浩一氏は、はじめに世間で占いなどに用いられる血液型で性格が分かれるといった言説を否定。戦前から国内で血液型占いが注目されていたうえ、約50年前に出版された『血液型でわかる相性』という本が出版されたことによって、血液型占いがブームになったと語った。世界中を見渡しても、血液型が分散している地域は少なく、4つの血液型が散らばっている日本だからこそこうした占いが流行した可能性が高いという。
その一方で、血液型の違いで病気のかかりやすさが違うと明言した深瀬氏。そもそも血液には、異物を排除する免疫機能として『抗体』が備わっており、体にとっての異物すなわち『抗原』が体内に入ってきた際に、それを排除しようと作用する。例えばB型の人にA型の血を輸血すると、B型の抗体がA型の血に含まれる抗原を敵と見なして攻撃、血が固まってしまうのは、この作用が原因だ。また、病気を引き起こすウイルスは、種類によって結合しやすい血液型の抗原が異なるため、かかりやすい病気の違いが生まれるのだという。
さらに深瀬氏は、血液型によって血の固まりやすさが違うことに言及。O型の人は、他の血液型の人と比べて血液凝固因子が約3割も少ないのだそうで、実際に交通事故などで救急救命センターに運ばれた場合の重症患者の死亡率は、O型が最も高いというデータが示された。これらの内容を踏まえ、講義では血液型ごとで注意すべき病気が発表された。