母親役の常盤貴子、吉田美月喜の“身近な関西のオカン”発言に「衝撃です」

2023.1.30 15:00

俳優の吉田美月喜(みづき)、常盤貴子が28日、東京・イオンシネマ板橋で行われた映画『あつい胸さわぎ』(公開中、まつむらしんご監督)の公開記念舞台あいさつに出席。主演の吉田は、共演の常盤を「身近なオカン」と表現し、常盤を驚かせた。

“若年性乳がん”と“恋愛”をテーマに、揺れ動く母娘の切実な思いを描いた作品。主人公・千夏役の吉田と、千夏の母親役の常盤がダブル主演を務め、関西弁でテンポのいい掛け合いを繰り広げる。

主演を務めた吉田美月喜

主演の吉田は、日本テレビのZドラマ『沼る。港区女子高生』(2月25日~)にメイン出演することも決まっている注目の若手俳優。今作『あつい胸さわぎ』の千夏は乳がんを宣告される難しい役どころで、吉田はオーディションで千夏役を勝ち取った。

まつむら監督は決め手になったポイントを聞かれると「会った瞬間に“千夏がいた”って思えたんですよね。天真爛漫(らんまん)な子供の部分と、自分の言葉で自分の人生を語れる大人な部分と、どっちも持ち合わせた、子供と大人のどっちにも転がりそうな境界線にいるなっていうのが印象としてあったので、彼女の今しかない一瞬を物語の中で切り取りたいなっていう思いがありました」と返答。吉田は「オーディションをしたその日に“千夏をお願いします”と監督が伝えてくださって。それを聞いた時は“当日に受かるのって、そんなドラマみたいなことがあるのかな”って。家に帰っても両親に“決まったみたい”という(曖昧な)感じで話をしていて、全然実感がなかった」と振り返った。

千夏(左=吉田美月喜)と母・昭子(常盤貴子)

吉田のファーストカットは、常盤とのシーン。吉田は「パッと現場に入って、現場の雰囲気の中で演じました。この(作中の)親子みたいに常盤さんと近い距離でいなきゃ違うと思って、そういうふうにできるかドキドキしていた部分はあったんですけど、常盤さんが『身近な関西のオカン』でいてくださったので、その声を聞いた時にすっと千夏の役のイメージがついた感じだったので、常盤さんと初めのシーンでご一緒できたのが大きかった」と自分の言葉で精いっぱい感謝の気持ちを表現すると、常盤は「『関西のオカン』って…。それは衝撃です。普段の私がそうなんだろうなと…」と苦笑い。さらに常盤は反省モードで「彼女にとってファーストカットっていうのは二度と帰ってこない一瞬じゃないですか。もっとちゃんと話し合いをしておけば良かったなって思って、ホントに後悔している」と続け、「あの時、私は私ですごく緊張していたんですよ。初めての監督で初めてのスタッフで、それどころじゃなかったから手いっぱいだったんだけど、もっとできることがあったんじゃないか。何がベテランだよって」と自分にカツを入れて笑いを誘った。

観客にあいさつをする吉田美月喜

東京出身の吉田は最後のあいさつで「実は私、ずっと小さいころ練馬の方に住んでいまして、母との思い出の映画館というのが板橋のイオンさんでして。ここ以外の映画館に行ったことがないぐらい、ずっとここだったので、こうやって実際に見ていた場所にこの作品の舞台あいさつで来ることができて、すごくうれしい気持ちでいっぱいなんです」と主演作で“がい旋”することができた喜びを告白。さらに「この作品をいろんな方に見ていただいて、いろんな方が共感できる本当に温かい作品だと思うので、またこれからも応援をよろしくお願いします」と観客に呼びかけて舞台あいさつを締めくくった。

写真提供:©2023 映画『あつい胸さわぎ』製作委員会

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