特撮作品のミニチュアを当時の姿に戻す“修復師”原口さん “エヴァ”庵野秀明監督らにも影響を与えたスゴイ人だった

2024.9.20 11:10
特撮“修復師”・原口智生(ともお)さんの写真

9月18日放送の『1億人の大質問!?笑ってコラえて!2時間SP』では、『新世紀エヴァンゲリオン』を手がける監督の庵野秀明など、多数のクリエーターに大きな影響を与えた特撮“修復師”・原口智生(ともお)さんを特集した。
 
ランダムに選ばれた苗字の人からスゴい人を探し、勝手に褒め称えようという『日本列島 名前の旅』のコーナー。今回選ばれた苗字は“原口”さん。スタッフが“原口”という苗字の有名人のニュース記事を検索すると、特撮博物館の記事がヒット。その中には『新世紀エヴァンゲリオン』で知られる庵野監督らの名前と共に、修復師の原口智生さんの名前があった。
 
さっそくスタッフが原口さんのアトリエを訪ねると、原口さんはかつて映画『ゴジラ対メカゴジラ』で使われていたロボット怪獣“メカゴジラ”の頭部の修復作業をしていた所だった。まずはこのコーナー恒例の“儀式”である表彰式。「あなたこそ原口の中の原口!」と“原口賞”として番組特製の盾を贈られた原口さんは「わけわかんない…」と展開についていけない様子。
 
アメリカのアカデミー賞を受賞した『ゴジラ-1.0』をはじめ、現在の特撮映画ではコンピューターを使った合成技術であるVFXが主体になっている。しかし、かつては着ぐるみとミニチュアを使った“特撮”(特殊撮影)が主流だった。そんな特撮を愛する人にとってのパラダイスがあるというので、スタッフは原口さんとともに福島県・須賀川市へ。ここは“特撮の神様”とも称される円谷英二(つぶらやえいじ)監督の故郷でもある場所だ。
 
原口さんの案内でやってきたのは『須賀川特撮アーカイブセンター』。施設ロゴの文字の書体はどう見ても『新世紀エヴァンゲリオン』で見かけるものと同じ。それはこの施設の立ち上げに、庵野監督が大きく関わっていることを意味していた。原口さんも庵野監督とはかなりの長い付き合いになるという。そして館内には『日本沈没』『シン・ウルトラマン』などの作品で知られる樋口真嗣(ひぐちしんじ)監督のパネルも。樋口監督もまた、庵野監督同様、原口さんと長い付き合いになるという。この3人の特撮への愛がこの施設を作ったと言っても過言ではなかった。

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