役所広司「公開が始まってNo.1の映画には出たことがないので感動しています」としみじみ 映画『八犬伝』舞台あいさつ オフィシャルレポート
2024.10.29 16:30一方、舞のシーンのある板垣は「美しさが大事な部分だったので、役所さんと内野さんに助けていただいて」とユーモアを交えて感謝すると、内野は「めちゃくちゃ美しいよね!」と太鼓判。さらに板垣は、自宅での神楽鈴の練習について「となりの人に変な儀式をしていると思われていないか心配だった。鈴の音って結構響くので」と明かして笑いを取っていた。
「八犬士は美しい」トークの流れで、水上は「水上恒司になって初めての作品が『八犬伝』でした」と思い入れの強さを明かしながら、「実は八犬士の8分の3は汚い枠。その汚い枠の一つを僕が担っているという自負がある」と言い出し「僕らのお陰で、残りの八犬士が輝いているという事も伝えておきたいです」と謎の熱弁。
すると渡邊から「水上さんは八犬士に対する熱い想いがあり過ぎておでこに…」との指摘が。確かに水上の額にはアザのようなものがあり、別作品のアクションで出来たものだそうだが、これに水上は「八犬士にはアザがありますが、僕も『八犬伝』撮影の2年越しに浮かび上がってきた。公開2日目に出てくるとは…おめでたいと思ってください」と八犬士仕様だとアピールしていた。
美しきヴィラン・玉梓を演じた栗山。「八犬士たちがカッコいいアクションを披露する中で、玉梓として強そうに見えなければいけない。ラスボスとして負けないような迫力を特殊メイクの力を借りてカッコよくしていただいた」などと役作りを振り返った。
改めて役所は演じた馬琴について「ワガママな人だったはず。これだけの大作を書き上げることが出来たのは、葛飾北斎と家族の支えがあってのもの」と分析。内野は葛飾北斎の演じ方について「北斎とはどんな人物だったのか、伝記を読んだり、資料館に行ったりしました。演じる上では自由人の極致を見せながら、風通しのいい人間にすることばかりを考えました。そして馬琴さんの最初のファン一号のような気分で演じていました」と述べていた。
最後に主演の役所は、「監督の元に集まった素晴らしいキャストとスタッフで一生懸命に作った作品です。沢山の人に見てもらいたいしご家族で観られる映画です。何度観ても新しい発見のある映画だと思うので、『八犬伝』をこれからも宜しくお願いいたします!」と呼びかけた。
さらにイベントの後半には、本作の宣伝アンバサダーのマスコット”八房くん”の超巨大熊手も登場。
登壇者全員で『八犬伝』にならい“八回の一本締め”が行われ、大盛況のうちに舞台あいさつは終幕した。
映画『八犬伝』
2024年10月25日より全国ロードショー