柔道最強兄妹の阿部一二三・詩「本当に嫌でした」 柔道嫌いな2人を変えた父親の言葉とは

2024.10.25 09:15

出演者ら

一二三選手と詩選手は、三人兄妹の二男と長女として誕生し、消防士の父と、喫茶店を経営する母に育てられた。水泳の元国体選手だった父が、身長160cm台と小柄なため世界クラスの選手になれなかった経験から、体重別で競い合う柔道をすすめると、見事にハマった一二三選手。

一二三選手と詩選手は、三人兄妹の二男と長女として誕生し、消防士の父と、喫茶店を経営する母に育てられた。水泳の元国体選手だった父が、身長160cm台と小柄なため世界クラスの選手になれなかった経験から、体重別で競い合う柔道をすすめると、見事にハマった一二三選手。

しかし、小学校の頃の一二三選手は、どれだけトレーニングを積んでもなかなか勝てず、同じ年の女の子に5年連続で敗北したことも。普通ならやめてしまいそうだが、心が折れなかった理由は、負けてもすぐ父が「惜しかったなぁ。どうやったら勝てたかな?」と声をかけ、家族みんなでポジティブ反省会。すると、落ち込む間もなく気持ちを切り替え、前向きに考え続けることができたという。

一方、5歳で柔道を始めた詩選手は、練習が大嫌いで、柔道より恋バナが好きなおしゃまな小学生だったというが、センスはあって小学2年生で地区優勝。そんな詩選手のやる気を引き出すために父は「お前の目標はなんだ?」「5年後は?」「10年後は?」と、練習中に先々の目標を話すことで、“なんのためにやっている練習なのか?”、“試合に勝てばどんな未来があるのか?”と具体的に考えるように導き、詩選手は柔道を続けることができたという。

柔道最強兄妹の阿部詩選手

そんな詩選手は、「私は小学生後半くらいからオリンピックっていう存在を知って、“ここに出て優勝したい”っていうのがありました」と打ち明けたが、小学校高学年から高校生の練習に連れて行かれ、土日は「朝2時間くらい走ってから、4時間柔道の練習」と過酷なトレーニングを回顧。詩選手は「本当に嫌でした。柔道をつくった人を1回、恨もうかと」胸の内を明かし、スタジオ騒然。

一二三選手も、中学・高校以降も地道に厳しいトレーニングを続け、「練習試合だったら1日40〜50試合はしてた」と回顧。その結果、メキメキと頭角を現し始めると、刺激を受けた詩選手も柔道にのめり込み、2018年の世界柔道選手権では、大学3年生だった一二三選手と、高校3年生だった詩選手が共に優勝。史上初の世界選手権兄妹同日優勝を成し遂げた。

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